9月18日、スペインのモーターランド・アラゴンで行われたMotoGP第15戦アラゴンGPでドゥカティが3年連続となるコンストラクターズタイトルを獲得した。これはドゥカティにとって、MotoGPクラスにおける4度目のワールド・タイトルで、シーズン終了まで5戦を残した状態でのタイトル確定となった。
この結果には、2022年に6勝を挙げ、アラゴンGPでも2位に入ったフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が大きく貢献した。また、4勝したエネア・バスティアニーニ(グレシーニ・レーシングMotoGP)、ドゥカティ最高位を3度獲得したヨハン・ザルコ(プリマ・プラマック・レーシング)、2度獲得したホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)の活躍もあってこそ達成したものだった。
今大会では、ポールポジションからスタートしたバニャイアは、好スタートを切ってすぐにレースをリード。その後、一旦はバスティアニーニにオーバーテイクを許したものの、すぐにポジションを挽回して最終ラップまでトップを走行。しかし、最終ラップでバスティアニーニが再びトップに立ち、わずか0.042秒差でフィニッシュラインを通過した。
一方、チームメイトのジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム)は2番グリッドからスタートし、バニャイアのすぐ後ろにつけたが、その後の周回で、バスティアニーニ、次にブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)とアレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)にオーバーテイクを許し、最終的には5位でフィニッシュした。
現在ランキングトップのファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が1周目にクラッシュしたことにより、2位に入ったバニャイアはクアルタラロとの差を10ポイントまで縮めた。チームメイトのミラーはランキング5位となっている。ドゥカティ・レノボ・チームは、チームランキングで2位と37ポイント差の首位をキープしており、2007年のケーシー・ストーナー以来のライダーズチャンピオンも目指している。
ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャーのルイジ・ダリーニャは「3年連続でコンストラクターズタイトルを獲得できたことを嬉しく思う。MotoGPにおけるドゥカティの歴史の中では、4度目のタイトルだ」と喜んだ。
「バニャイアの6勝、バスティアニーニの4勝など、今年のライダーが達成した成績を考えると、予想通りの結果となった。この目標を再び達成するために、献身的に仕事に取り組んでくれた、すべてのライダーとドゥカティ・コルセのすべてのスタッフに感謝したい」
「今後は、ライダーズタイトルを獲得することだけに集中することができる。残り5戦で、ランキングトップのライダーとの差は10ポイントなので、タイトル獲得の可能性は、これまで以上に大きく開かれている」
■2022MotoGP ドゥカティの最高位ライダー
Round | Pos | Rider |
---|---|---|
第1戦カタールGP | 優勝 | エネア・バスティアニーニ |
第2戦インドネシアGP | 3位 | ヨハン・ザルコ |
第3戦アルゼンチンGP | 2位 | ホルヘ・マルティン |
第4戦アメリカズGP | 優勝 | エネア・バスティアニーニ |
第5戦ポルトガルGP | 2位 | ヨハン・ザルコ |
第6戦スペインGP | 優勝 | フランセスコ・バニャイア |
第7戦フランスGP | 優勝 | エネア・バスティアニーニ |
第8戦イタリアGP | 優勝 | フランセスコ・バニャイア |
第9戦カタルーニャGP | 2位 | ホルヘ・マルティン |
第10戦ドイツGP | 2位 | ヨハン・ザルコ |
第11戦オランダGP | 優勝 | フランセスコ・バニャイア |
第12戦イギリスGP | 優勝 | フランセスコ・バニャイア |
第13戦オーストリアGP | 優勝 | フランセスコ・バニャイア |
第14戦サンマリノGP | 優勝 | フランセスコ・バニャイア |
第15戦アラゴンGP | 優勝 | エネア・バスティアニーニ |