もっと詳しく

戦前の昭和を舞台にした松井今朝子の歌舞伎ミステリー三部作が、本書によって完結した。東京の木挽座で起きた怪事件に、江戸の狂言作者の末裔(まつえい)で大学講師の桜木治郎が、またもや挑むことになる。昭和10年。満州国皇帝の愛新覚羅溥儀を迎えた木挽座は、「勧進帳」と「紅葉狩」を上演した。し…