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<土曜カルチャー> 前回までのあらすじ 熊本市在住の渡辺京二が1965年秋、水俣の石牟礼道子の家を訪ねてきた。創刊する『熊本風土記』に連載を書いてほしいという。道子は快諾し、水俣病患者を描く「海と空のあいだに」を託すことにした。『苦海浄土』の初稿である。 1965年の秋も深まった頃、石牟礼…