かつて日本の「安くて速い」スポーツカーの代名詞だったのがホンダのスポーツカーたちだ。心臓部には超高回転VTECエンジンを搭載し、軽量なボディをグイグイ引っ張るその走りに多くのファンが心酔した。
特にインテグラは兄弟車でもあるシビックと同様にタイプRを筆頭にホンダのスポーツイメージを押し上げた存在だ。そんなインテグラが北米ではアキュラブランドで復活している。しかもカスタムバージョンが公開された。これがまたかっこいいの、なんの……。
文/ベストカーWeb編集部、写真/ACURA
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■3人のチューナーによる名作たち
今回北米アキュラが公開したのが「イヴァッシブモータースポーツ」、「トニースターパフォーマンス」「オートチューンド」の3社が手掛けたインテグラのカスタムモデル。SEMAショーなどで展示され、今後は北米を順次回っていく予定だ。
今回のインテグラのチューニングがスゴイのアキュラが公式でトップチューナーにカスタムを依頼し、そしてそれをインテグラの新たなイメージとして公開していること。日本でもこのような取り組みが皆無というわけではないが、やはりチューナーに大々的に競作してもらうというのは斬新だ。
まず「トニースターパフォーマンス」の仕立てたインテグラを見ていこう。存在感抜群のこの1台はチューナーのサラ・チョイ氏(ハワイ出身で15歳からキャリアをスタート!!)がデザインしたワイドボディキットを身にまとっている。19インチのADVAN RSDFを履きこなす。しかも10Jと超ワイド。
このワイドボディキットは完全オリジナルだが、またこれが「いい塩梅」。下品ではなく、後付け感もない。新型シビックタイプRのような存在感を身にまとい、白のADVANホイールもばっちり生きている。リアウィングがこれまたDC5のインテグラを彷彿とさせる……。芸が細かい。
■在米の日本人チューナーも参戦
オートチューンドはココ・サリタ氏が手掛けた1台。ココさん、実はプロのBMXライダーでXゲームで何度も表彰台を獲得しているアスリートだったりする。そんな彼がプロデュースした1台はカーボンパーツなどを含むアグレッシブなスタイル。
デザイン要素はスーパーGTのNSX-GTからインスパイアされたということで、かなりレーシーなイメージが漂う。カーボンフロントリップ、サイドスカートなどオートチューンドの製品を起用している。正統派チューニングカーといった趣だ。
最後は「イヴァッシブモータースポーツ」。こちらのチューナーはダイジロウ・”ダイ”・ヨシハラ氏がチューニングを務める。名前からお察しのとおり吉原大二郎という日本人だ。フォーミュラーDやパイクスなどに参戦するドライバーでアメリカでも有名人。
そんな彼が手掛けたインテグラはまさにストリートレーサーとして正統派。自身が80-90年代に育ったということで、そのカルチャーから受けた影響というのは大きいようだ。BBSホイールにヨコハマのスリックタイヤA005を組み合わせ、ボルテックスウィング、スプーンのマフラーなどマッチングが渋い。
日本はまだまだチューニングショップやチューナーと自動車メーカーの垣根は高い。HKSやFUJITSUBOなど世界に誇るパーツメーカーが存在する日本にとって、あまりにももったいない話ではないだろうか。
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