2022年5月27日に発売となった新型ステップワゴンは、優れたスタイリング、快適な室内空間、高い燃費性能を持ち、販売好調である。そんなステップワゴンをさらにグレードアップしてくれるのがホンダアクセスの純正アクセサリーだ。
今回はカメラマンの池之平昌信氏に純正アクセサリーを装着したステップワゴンスパーダの使い心地を試してもらった!
文・写真/池之平昌信
【画像ギャラリー】「流し撮り職人」が「流しの流し撮り職人」に!? ホンダアクセスの純正アクセサリーで新型ステップワゴンが旅する仕事場になる!!(28枚)画像ギャラリー
■「走る仕事場」があれば仕事とバカンスが一気に楽しめる!
「職業はモータースポーツカメラマン」だというと……「華やかな世界ですね」「レースクイーンとお友達ですか?」「コースサイドにいけるなんてうらやましいですね」などという反応が多い。
まあそれを全て否定はしないが、たいていの仕事がそうであるように、見えないところでは「ツライこと多いよね」というのが実情である。
オフロードのラリーやモトクロスだけでなく、サーキット(舗装路)でも装備はアウトドア系が基本になるのがその証拠。急な雨、草むら、靴底が溶けるほどの灼熱のアスファルト等々に対応しながら長時間撮影をするのはホントにしんどい。
今回はその極みである晩夏の耐久レース撮影の心強い相棒&基地として「ホンダ新型ステップワゴンスパーダ」を拝借できたのでそのレポートをお送りする。
撮影に向かったのは2輪・4輪のコースとして有名な「筑波サーキット」だ。そこで開催する「ミニバイク6時間耐久レース」(ミニろく)の主催者からのご依頼である。今回の決勝レースは土砂降りになったり、やんだり、強烈に蒸し暑くなったり……という過酷な状況。
長靴やカッパで豪雨仕様にして頑張っていると雨があがり、汗と雨でぐっしょり。短パンとスニーカーに着替えてしばらくするとまた雨に打たれて……カメラも濡れ、レンズは曇り……の劣悪環境だった。
だが、今回は相棒&基地がわりの新型ステップワゴンスパーダがある。9時半から3時半までの6時間のレース中に何度救われたことだろう。幸いパドック内にとめることができた車内に戻るたびに、濡れたタオルや衣服、機材だけでなく「心持ち」までもがリフレッシュされた。
本来はパソコンを広げて撮った画像をチェックしたいところだが、刻々と変化する天候にそんなヒマもない。そこで今回は「HDMI接続コード」を使用して、自分の一眼レフカメラを接続し「15.6インチ リア席モニター」に映し出してみた。
難しい設定などは特に必要なく、カメラの背面モニターと同じものが、すんなりと映し出された。大画面液晶なので写真のピントや明るさのチェックも素早く可能。これにはびっくりだ。
こういうモニターは後部座席の子供のたいくつしのぎにアニメDVDなどを流すものでしょ? と思っていただけに、こんな使い方もできるとは! それに写真だけではない。もちろんスマホやビデオカメラだって接続可能なので、ノートパソコンがわりに使うこともできる。
車内の大画面で編集してHonda CONNECT(ホンダコネクト)の車内Wi-Fiシステムを使えば、写真のアップロードまでやろうと思えばできてしまう。凄すぎる。もはやここ(車内)はメディアセンターを超えているじゃないか!
■まるでファーストクラスの心地よさ(乗ったことないけど)
このスパーダの2列目は2座席のみのキャプテンシート仕様。そのシートにはなんと「オットマン」まであるタイプで、通常座る時に使用してくつろげるだけでなく、車中泊でも快適に過ごせるのだ。このオットマンをシートと同じ高さまであげれば、下に収納スペースが生まれ便利。機材をとなりの座席にポンと置き、靴下まで脱いでしまって思い切りシートを倒して超リラックス。
「うーむ、こりゃまるで国際線のファーストクラスのシートみたいだなあ。乗ったことないけど」と背伸びをしつつ目を閉じる。この後はどういう写真を撮ろうか……戦略を寝る、いや練るのだ。
「は! いかん。瞑想タイムが長くなりすぎた」
休憩所が快適すぎては業務に支障をきたしかねない。といいつつもレース中に車内で弁当を食べたり、スポドリをガブのみしたり……。このコロナ禍でマスクを外して「個室」で休憩できることのありがたさたるや。ファーストクラス一流カメラマンになった気分である。
そんなこんなでレースは終了。ゲートオープンからブリーフィング、練習走行や表彰式までバッチリ撮りまくり、約11時間の業務が終わると急に青空が現れた。まあそんなもんだろう。
だがこれで仕事は終わり! ではないのだ。今回撮影した3千枚をこえる全ての写真をチェック・調整等してなるべく早く依頼主に納品せねばならない。帰宅して「のんびりビールでも飲んで」なんてことは許されないのだ。涙。
しかしここでふと思いついた。このクルマはメディアセンターをも超える快適空間。ならば「車内でパソコン作業もできるじゃないか!」と。ある場所でシャワーを浴びてから帰路の高速道路の某サービスエリアの隅に駐車し、作業を開始した。
幸いにして、夕方から夜は涼しくなったので冷暖房不要の快適空間。とはいえ、夜間、車内でパソコンを広げていると通りすがりの人に丸見えだ。それを防ぐために使用したのが、純正アクセサリーの「プライバシーシェード」。
二列目以後の5面のウインドウをすべて覆ってくれるので、なんなら着替えだって可能。更にセパレートカーテンを張り暗くなった個室で写真仕上げ作業をしていると、学生時代の「暗室」にいるみたいで懐かしい。それにパソコンモニターに余計なものが反射して写り込まないので仕事もはかどる。
あれよ、あれよという間に作業は終わった。サービスエリアのレストランもまだやっていたが、夏休み最後の日曜日ということでごったがえしている。コロナ感染も怖いので弁当を買ってきて車内で食べ終えると急に眠気が襲ってきた。
そこで3列目シートを引き出して、内寄せにできる2列目キャプテンシートを車中泊仕様にシートアレンジ。
運転席と助手席の後ろに垂らす形になる「セパレートカーテン」を装着して、けっこう厚めのエアマットを敷くと……ファーストクラスを超えた、「特等個室」の空間が出現。こりゃあ、おひとり様どころかダブルベットとしても使用可能なほどの快適さだ。
ベンチシートの8人乗りタイプではなく、キャプテンシートの7人乗りでもこんな車中泊が可能だったとは……知らなかった。しかもこの状態でラゲッジ下部のスペースにも荷物がたっぷり収納可能なのも便利だ。
ホテルに泊まる時に機材類を部屋に運ぶのはカメラマン泣かせなのだが、車中泊ならその作業が不要になる点もうれしい。ということで、仮眠のつもりが快適すぎて、がっつり本眠となり……高速道路深夜通行割引の対象となってしまった。
■上質感てんこ盛りでありながら仕事クルマとしても使える!
ステップワゴンスパーダと過ごした怒涛の業務週末はあっという間に終了。
常時さびしく1名乗車ではあったが機材満載での走行。「エコモード」にして制限速度で流す程度での走行燃費は高速道路と一般道を合わせてリッターあたり20km弱だった。さすがのe:HEV。
そして「エコモード」でも加速に不満はなく、充分トルクフルだった。ハンドリングなどコーナーでの安定度、楽しさは言うまでもなく、紛れもないホンダ車。これは歴代のステップワゴンすべてに言えることだろう。
サーキット内でも「お、新型ステップワゴンだ!」と熱視線を浴びるほど目立ってしまった「ダーククロームメッキのフロントグリル」や「フォグライトガーニッシュ」「ハイコントラストシルバー塗装の16インチ アルミホイール」などの外装は上質感マシマシ。それでいて、仕事クルマとしても使い倒せる車内装備品の数々。
そのエレガント感と実用的のハーモニーが素晴らしい。夏の終わりにステキな夢(ワーケーション構想?)をみせてくれた新型ステップワゴンスパーダよ、ありがとう。
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