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 DICが米バイオベンチャーなどと立ち上げを図る天然由来色素の事業化が、当初想定より1年ほど早まる公算が高くなった。米デビュー・バイオテクノロジー社と共同研究する生体由来酵素を用いた糖類由来色素の新製法は、大腸菌類などの細胞内/外での合成を組み合わせた“ハイブリッド式”の工業化プロセスを早期に確立するめどを得た。米サンディエゴ周辺で2024年春に赤色色素の量産を始め、さらに同方式を黄系・青系など多様な色素製造にも応用していく。一方、従来食用色素として展開してきた青色のフィコシアニンは新機能の発見が相次ぐ。まずは23年度にバイオスティミュラント(BS)用途の事業化が見込まれ、米子会社ではこれら新用途に対応した量産設備を年内完工の予定。

The post DIC、バイオ色素事業化前倒しへ、米で24年にも酵素利用赤色量産 first appeared on 化学工業日報.