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Image:concept w/Shutterstock.com

アップルが2023年の「iPhone 15」シリーズでは、前モデル(iPhone 14)から背面の角を丸くさせた、チタン製の筐体を採用するとの噂が報じられている。

有名リーカーのShrimpApplePro氏が入手した初期情報によると、iPhone 15の背面は直線的なデザインから、丸みを帯びた縁取りに変更されるそうだ。ちなみにiPhone 14シリーズはiPhone 4を彷彿させる角張ったフラットデザインを採用しているが、丸みを帯びた角は、近年の14インチ/16インチMacBook Proのそれに近い。

Image:Apple

筐体はチタン素材となるものの、iPhone 15は背面ガラスを採用し続けるという。もっとも、これらの情報は「そのまま受け取るには時期尚早だ」と釘が刺されている。なお過去にも同氏は、iPhone 14 Proではノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなり「ピル+パンチホール(横長と丸の2つの穴)」といち早く予想したほか、正式発表前のApple Watch Series 8の情報も正確だった

チタン製のiPhoneが準備中との噂は、今回が初めてではない。たとえばiPhone 14 Proシリーズもチタン合金の筐体を採用するとの予想があったが、結局は実現していない。もっともアップルはチタン素材に関する特許をいくつか取得しており、今年5月にもiPhoneやiPad、Apple Watch、MacBookなどへの採用をほのめかす特許が確認されていた

チタンは(iPhone 14全モデルに使われている)ステンレススチールよりも硬度が高いため傷が付きにくく、剛性が高いため曲げにも強い特性がある。反面、高い強度ゆえにエッチング(薬品による腐食作用を利用した金属の微細加工)が難しく、美しい仕上げをしにくい欠点もある。アップルが「チタンを薄い酸化物でコーティングして指紋を目立ちにくくする」あるいは「チタン表面に高光沢面仕上げができるエッチング技術」などの特許を申請および取得してきたのは、その準備のためと推測される。

iPhone 15 Proシリーズでは「iPhone 15 Pro Max」(ないしiPhone 15 Ultra)だけが、チタン製になるとの予想もあった。上位モデルだけ特別仕様とするのは、有名アナリストMing-Chi氏の「ProとPro Maxとの差別化を大きくする」との見解とも一致している

今回のリーク情報が正確であれば、アップルがiPhoneにチタン素材を使うのは初めてのことになる。すでにチタンはApple Watch Ultraでも使われていることから、今後は「Ultra」モデルにプレミアム感を与える要因の1つとされるのかもしれない。