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 10月21日、Prodina Racing Teamは、2023年シーズンに岡谷雄太をミドルクラスにステップアップさせてスーパースポーツ世界選手権(WSS)に参戦させると発表した。

 岡谷は、2018年に全日本ロードレース選手権のデビューを飾り、J-GP3クラスで3勝を挙げてランキング2位を獲得。2019年からは活動の拠点を海外に移し、スーパースポーツ300世界選手権(WSS300)にカワサキのマシンで参戦している。

WSS300:優勝を飾った岡谷雄太(MTM Kawasaki)/2022SBK第8戦カタルーニャ
WSS300:優勝を飾った岡谷雄太(MTM Kawasaki)/2022SBK第8戦カタルーニャ

 WSS300の参戦初年度は、ランキング41位だったが、2020年は優勝を1度を含む2度の表彰台でランキング10位まで浮上した。2021年は3度の3位表彰台でランキング5位、そして2022年は1勝を含む4度の表彰台でランキング7位となった。

 そんな岡谷が4年参戦したWSS300を離れ、2023年はWSSに昇格する。チームはイタリア・ローマのProdina Racing Teamで、マシンはカワサキZX-6Rだ。

 岡谷はトレーニングで600ccのマシンに乗ることも多く、今年の鈴鹿8耐ではKawasaki Plaza Racing Teamで岩戸亮介、清末尚樹とともに総合13位、SSTクラスではトップの成績を残している。そのため、マシンの排気量は変わるが、好成績を残すことに期待がかかる。

2022鈴鹿8耐SSTクラスで優勝を飾ったKawasaki Plaza Racing Team
2022鈴鹿8耐SSTクラスで優勝を飾ったKawasaki Plaza Racing Team

■岡谷雄太
「Prodina Racing Teamに加入することができて本当にうれしく思います。上のカテゴリーで、カワサキZX-6Rに乗れることにワクワクしています。WSS300で好成績を収めてきたので、次のステップに進むのに適切な時期だと思います」

「日本では600ccのバイクでトレーニングすることが多く、今年は鈴鹿8耐でカワサキNinja ZX-10RRを駆ってSSTクラスで優勝しました。だからすでに何度か大排気量のバイクで経験をしています。カワサキファミリーの一員であり続けられることを光栄に思い、嬉しく思います。彼らのサポートに感謝しています」

■リカルド・ドリサルディ(チームマネージャー)
「ユウタをチームに迎えることができて嬉しく、誇りに思う。彼は大きな可能性を秘めており、このカテゴリーに飛び込む準備ができている若いライダーだ。彼の才能と成功への意欲があれば、岡谷は私たちに大きな満足を与えてくれると確信している。カワサキのサポートのおかげで、私たちは競争力を維持するために懸命に取り組んでおり、将来の若いチャンピオンを育成するという私たちの使命を継続したいと考えている」

WSS300:優勝を飾った岡谷雄太(MTM Kawasaki)/2022SBK第8戦カタルーニャ
WSS300:優勝を飾った岡谷雄太(MTM Kawasaki)/2022SBK第8戦カタルーニャ