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テレビ朝日初となる“本格シットコム”、土曜ナイトドラマジャパニーズスタイル

本日10月22日(土)、本格セットを舞台に実際に観客を入れてその目の前で“ほぼ本番一発勝負”の演技を続けていくという新感覚ドラマの全貌が明らかになる。

主演・仲野太賀を筆頭に、市川実日子、要潤、しずる・KAƵMA、石崎ひゅーい、そして檀れい、柄本明といった人気と実力を兼ね備える各界のトップランナーたちが織り成す“新しい芝居の表現”。

はたしてこのチャレンジングな試み、第1話は無事に進んだのか?

◆ノンストップなセリフのやり取りに注目

温泉旅館「虹の屋」の三代目である父親に反発し家を飛び出したものの、うだつの上がらない毎日を送っていた哲郎(仲野太賀)が10年ぶりの帰宅を果たすところから物語は始まる。

そんな彼を待ち構えていたのは、流しのフラメンコダンサー・ルーシー(市川実日子)、潔癖症の支配人・影島(要潤)、ナゾ多き料理人・浮野(KAƵMA)、仲居頭で旅館を支える浅月桃代(檀れい)と、その息子・凛吾郎(石崎ひゅーい)、水質管理責任者・梅さんこと梅越(柄本明)というひとクセもふたクセもある猛者たちだった。

彼らに翻弄されながらも、哲郎もまた持ち前の“クズっぷり”を見せてドタバタ劇はより加速していく。

圧巻は、金子茂樹脚本の真骨頂とも言える切れ味鋭いセリフの応酬。これをキャスト陣は、リハーサル1日、翌日に本番というスケジュールで週に2回の収録をこなすため、冒頭から終演まで出ずっぱりだった仲野をはじめ、他キャストからも緊張感が充満している。

それでも、アドリブも盛り込みながらテンポよく繰り広げられる彼らの丁々発止のやり取りに観客たちは思わず爆笑! 第1話から“ドラマ”とも“舞台”とも違う、“シットコム”ならではの魅力が凝縮されている。

◆実力者たちが“縁の下の力持ち”となって支えるノンストップ・コメディ

恐るべき集中力で本番に臨み“座長”として堂々引っ張る仲野太賀、即興の動きを盛り込んだキュートなダンスも披露する市川実日子、個性的すぎる髪型を絡めたコミカルな演技で笑いを誘う要潤

コントでならした舞台度胸で堂々と役を演じ切ったKAƵMA、初登場シーンのインパクトが強烈な石崎ひゅーい、難しいセリフもなんなくこなして仲野との息ピッタリのやり取りも光る檀れい、そして飄々としながらもアドリブ演技で周囲を動揺(?)させた柄本明

レギュラーキャストの奮闘が見ものだが、彼らを支えるゲスト俳優の存在感も負けてはいない。

ドラマ終盤で哲郎を訪ねやってくる“ナゾの巨漢”を演じるのは米本学仁。ハリウッドでも活躍する実力派だが、長髪にサングラスと、そのイカつい風貌をフルに活かして「虹の屋」の面々を戸惑わせる。

さらに、哲郎の過去を知る女性として意味深に登場するのは、人気ファッションモデル・女優と多岐にわたりマルチに活動するモトーラ世理奈。今後のストーリーにも大きく絡んでくるキーパーソンだ。

そして、そんな「虹の屋」の面々を中心として展開する物語をほっこりと包み込むナレーションは、多くのドラマ、映画、舞台に出演するキムラ緑子が担当。ノンストップで行われるドタバタの群像劇を華やかに彩る。

また、今作の“もう一人の出演者”とも呼べるのが、本番前に観客を温める、いわゆる“前説”の存在。毎回テレビや舞台で活躍する芸人を招いており、初回はJPが登場。

終始爆笑だった前説を終えると、「ちょっと盛り上げすぎましたかね(笑)。だけど、始まったらあっという間。電光石火でした」と振り返る。

そして、「失敗が許されないので、みんなの一致団結感が見られるのはこの作品しかない」と分析するが、「今回、そんな作品がうまくいったのも、前説が良かったからじゃないですかね!」とニヤリ。

ドラマ終了後、Vaundyによる書き下ろしの主題歌『瞳惚れ』とともに背景で流れるJPの雄姿にも注目だ。