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 2022年のスーパーGTは11月5〜6日に開催された第8戦でシーズンの幕を閉じたが、GT300クラスでは早くも11月15日にGOODSMILE RACING & Team UKYOが2023年の参戦体制を発表するなど、動きが出はじめている。現段階では具体的な名は出ないが、大まかな“流れ”と噂をご紹介しよう。

 第8戦もてぎでは、二転三転するチャンピオン争いの末、藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rがチャンピオンを獲得したGT300クラス。2023年に向けては、例年GT500の動きが固まるのと合わせて動きが本格化することも多い。

 気になる来季に向けては、早くも11月15日にGOODSMILE RACING & Team UKYOが2023年の参戦体制を行い、GT500、GT300を通じて“一番乗り”を果たしたが、他チームでも動きがありそうだ。まず参戦チームについてだが、GT300の場合頭に入れておかなければならないのは、“参戦枠”の問題だ。

 スーパーGTの場合、現状参戦しているチームを守るという目的で新規に参戦するためにはハードルがあり、海外チームに与えられるインターナショナルチーム2枠を除いて現状で日本チームには43枠(GT500含む)あり、新規参戦するためには、既存チームから権利を取得しなければならない。既存チームがすべて継続参戦する場合は、空き枠は出ないということだ。

 ただ2023年に向けては別項でも紹介するが、GT500の動きと絡み空き枠が出る……というのがもっぱらの噂。数は1、もしくはそれ以上という状況だが、実際はどうなるか。この枠を巡って、ここ数年“順番待ち”のチームが4〜5チーム以上はあると言われており、目下交渉中であると推測される。また既存チームについては、今季とは名称が変わるチームもありそうだ。

 また車種については、以前にも紹介したとおり、aprが新たなGT300規定車両を製作中だ。プリウスPHVに代わるもので、おそらく1月の東京オートサロンで公開されることになりそう。一方GT3カーもポルシェ911 GT3 Rやフェラーリ296 GT3など新車が公開されているが、ポルシェは噂には上がっておらず(GTワールドチャレンジ・アジアでは複数台登場しそう)、フェラーリ296 GT3はグローバルに人気が高く、「バックオーダー一年待ち」という噂もあることから、どうなるかは不透明だ。ただ、既存チームの車種変更もありうるかもしれない。

 ドライバーについても動きが始まっているが、聞こえてくる噂の中には「このチームからこの人が移籍?」というあっと驚く情報も入っている。国内メーカーでは年内にGT500含めさまざまな発表を行うところもありそうで、順次明らかにされていくだろう。