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2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指す国際目標「SDGs」。

テレビ朝日の番組『しあわせのたね。』では、さまざまな課題に取り組み、くらしを未来へ紡ぐ“はじめの一歩”を実践する人たちを紹介している。

今回取り上げるのは、琉球ガラス村の上原健太さん。沖縄県内で廃車にされる車の“窓ガラス”を材料に、ガラス製品作りに取り組んでいる。

「これが車の窓ガラスでできた“mado”シリーズのガラス製品です」(上原さん)

美しい模様の素敵なグラスも、元は産業廃棄物として処理されるはずの窓ガラスだったという。

◆廃車の窓ガラスはリサイクル率“0%”だった

上原さんがこの取り組みをはじめたきっかけは、廃車の窓ガラスがリサイクルされず、産業廃棄物として処分されている事実を知ったことだった。

沖縄県内だけでも毎月6000台以上の車が廃車されていて、(廃車の)ガラスを捨てるだけでも数千万円の費用をかけていると聞きました。『どうにか活かせないか』と、うるま市にある総合リサイクル業の拓南商事さんから相談を受けたのがきっかけとなります」(上原さん)

再生ガラスのプロジェクトを立ち上げ、これまで2トン以上の車の窓ガラスを数万個のガラス製品に生まれ変わらせてきた上原さん。

「ガラスは割れても生まれ変わる、ゴミにはならないことを広めたい」と考える彼が未来に叶えたい夢は?

「琉球ガラスの歴史のひとつとして、戦後駐留米軍が廃棄したコーラ瓶、ビール瓶などを再生して再生ガラスを作ってきました。この“mado”を通してベテラン職人が若手職人に技術を継承したり、SDGsの取り組みを通して子どもたちに琉球ガラスを知ってもらいたいです」(上原さん)

なお、次回9月24日(土)の放送の『しあわせのたね。』では、海を愛する仲間たちと大磯海岸のゴミ拾いに取り組む人を特集する。