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 10月23日、2022年MotoGP第19戦マレーシアGP MotoGPクラスの決勝がマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、中上貴晶の代役を務めた長島哲太(LCRホンダ・イデミツ)はリタイアで終えた。

 今大会で、中上の代役を務めて3戦を迎えた長島は、前戦の第18戦オーストラリアGPで獲得した19位をしのぐ、ベストリザルト獲得に向けて意気込んでいた。朝のウォームアップ走行では、ウイーク2度目のウエットタイヤを履いての走行となり、長島は2分10秒828を記録して22番手で終え、決勝前最後の走行を終えた。

 MotoGPクラスの決勝が行われる時間帯には、雨が予報されていたが、最後まで雨が降ることなく、終始ドライコンディションで行われた。23番手からスタートした長島はフロントにミディアムタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択してレースに挑んだ。

 長島はスタートでひとつポジションを下げるが、ルカ・マリーニ(ムーニーVR46レーシング・チーム)がリタイアしたことにより、23番手となる。そして、その後は前を走るアレックス・マルケス(LCRホンダ・カストロール)を追いかけるが、5周目の8コーナーで路面のバンプに乗り上げてしまい、バランスを崩して転倒を喫し、そのままリタイアで終える結果となった。

 ウイーク中は転倒がなかっただけに、決勝での転倒は長島にとって悔しい結果となってしまった。しかし、代役としての役割をしっかりとこなし、チームに大きな貢献をもたらした。そして、約2週間後の11月4〜6日にはいよいよ最終戦となる第20戦バレンシアGPが開催される。第17戦タイGPから3戦連続、怪我の影響により欠場している中上だが、術後のトレーニングの経過次第で出場を判断することになっている。

■LCRホンダ・イデミツ
長島哲太(決勝:リタイア)

「残念ながら5周目の8コーナーで転倒してしまいました。完走できずチームには申し訳ない気持ちです。今日はスタートしてからアレックス(・マルケス)についていこうと思いました。しかし、8コーナーでバンプに乗った際にバランスを崩し転倒してしまいました。気をつけているポイントだったのですが、コーナーの進入スピードが変わったときにいつもと違うラインを走行したためでした」

「今大会も代役としてしっかり役目を果たしたかったのですが、こういう結果になり、本当に残念です。改めて、このような機会を与えてくれたチームのみんなに感謝したいです。タイ、オーストラリア、そしてマレーシアと、とてもいい経験ができました。とても楽しかったし、これからのマシン開発に向けてとても役立つと思います。もしチャンスがあれば、来年はもっといい走りができるようになっていたいです」

長島哲太(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第19戦マレーシアGP
長島哲太(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第19戦マレーシアGP
長島哲太(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第19戦マレーシアGP
長島哲太(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第19戦マレーシアGP
長島哲太(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第19戦マレーシアGP
長島哲太(LCRホンダ・イデミツ)/2022MotoGP第19戦マレーシアGP