最近の気になるニュースから注目の自動車関連記事をピックアップ、コメンテーターとして自動車評論家・片岡英明氏が記事を分析しお伝え!
今回は、トヨタプリウスが5年連続でいいクルマアワード受賞!? スズキランディがベース車をセレナからノアへと変更!! などの自動車業界最新ニュースを厳選しお届け!!
※本稿は2022年8月のものです
文/片岡英明、ベストカー編集部、写真/トヨタ、スズキ、ホンダ
初出:『ベストカー』2022年9月10日号
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■トヨタプリウスが5年連続でいいくるまアワード受賞
『いいクルマアワード』はクルマ関連業界で働く人が選出する賞で、言ってみれば本屋大賞のクルマ版といった感じですが、なんとプリウスが5年連続で大賞を受賞しました。
この期に及んでなぜプリウスなのでしょうか?
【片岡氏のコメント】
クルマ屋さんが選ぶ『いいクルマアワード』は、オートアフターマーケット連絡協議会が主催し、今回で6回目の開催になる。多くのクルマのなかから大賞に選ばれたのはトヨタのプリウスだ。
投票したのは、新車、中古車の販売員や自動車整備士、カーショップ、ガソリンスタンド、保険業などに従事している人たちなどである。プリウスは834票を獲得し、5年連続の受賞となった。圧勝である。
投票した理由で一番多かったのが「トラブルの少ないクルマ」であることだ。4年連続1位に輝いている。また、「価格のわりにいいクルマ」と評価した人も多かった。この2つに加え「リセールバリューのいいクルマ」のところでも3位に食い込んでいる。現場のプロは、自動車評論家の見る目とちょっと違うね。
ちなみに特別賞の「カスタマイズしたいクルマ」に選ばれたのはジムニー。これは異論のないところだろう。
■スズキ ランディはセレナからノアへ変更
ミニバンをラインナップに持たないスズキは日産からOEM供給を受け、セレナをランディとして販売していましたが、新型ランディはノアのOEMとして発表されました。トヨタとスズキは良好なOEM関係にありますので、期待できそうです。
【片岡氏のコメント】
ランディは日本の道路で運転しやすいジャストサイズのミニバンだ。2007年にエブリイランディの後継ミニバンとして発売され、これまでの3代は日産セレナのOEM供給モデルだった。が、最近のスズキはトヨタと業務提携を結ぶなど、日産以上に親密な関係を築いている。
先代のランディにはスポーティ派のハイウェイスターもe-POWER搭載車もなかった。これに対し4代目ランディは8人乗りのガソリン車だけでなく7人乗りのハイブリッド車も設定した。オーディオレスでTコネクトの専用通信機はないが、現行ノアは走りがいいと評判だし、先進予防安全装備だって一級の実力だ。
先代より少し価格は上がってしまった。だが、内容を知れば納得できるはずである。先代より押しの強いデザインだし、ハイブリッド車は燃費もいい。サポカーSワイドに加え、ペダル踏み間違い急発進抑制装置も装備する。今度のランディは魅力的だね。
■経済産業省がマイクロモビリティを支援開始
ホンダのスタートアップ企業の『ストリーモ』が自社の名前を冠した電動マイクロモビリティ『ストリーモ』を発表しました。そして経産省はこのストリーモの支援を表明。今後どんな展開になるのか気になるところです。
【片岡氏のコメント】
社名と同じ名を冠した『ストリーモ』は、今、話題をまいている電動キックボードの仲間だ。
前1輪、後2輪の電動3輪モビリティだが、さすがはホンダ系の企業だね、と感心させられるのは、ハンドルから手を離しても、足を乗せて直立したまま静止できること。独自のバランスアシスト機構を備え、安定した走りに加え、転びづらいのだ。
電動マイクロモビリティ事業を手がける『ストリーモ』は2023年以降、欧米市場への展開を目指している。伸長が期待されている電動マイクロモビリティ事業を、ホンダの社員が退職しないで「出向起業」できるように支援すると経産省が発表したのだ。
外部審査委員会での審査を経て、出向起業として7つの事業について補助金を支給することが決まった。市販化に向け、頑張ってほしいね。
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