1,500万ユーロ(21億円超)のパガーニ ゾンダHPバルケッタがクラッシュ。スーパーカーイベントで、高価なスポーツカーが巻き込まれる事故は、決して珍しいことではないが、よりによって3台しか製造されていないパガーニ ゾンダHPバルケッタが公道走行中にクラッシュした!
とんでもなく高価なスーパーカーが事故を起こしたとき、多くのスポーツカーファンの心は血に染まることだろう。この「パガーニ ゾンダHPバルケッタ」は、わずか3台しか製造されていない超希少かつ究極の限定生産モデルなのだ。
パガーニに深刻なダメージ、後輪が欠ける
しかし、いったい何が起こったのか? 極めて希少なゾンダは、事故が起きたクロアチアのスーパーカーオーナーズサークルの一員として走行中だった。YouTubeの動画で見ることができるように、まず「アポロIE」が写真の中を走り、次に「パガーニ ゾンダ」が追いかけてくる。その直後、イタリアのスーパーカーのドライバーがコントロールを失い、フォード フィエスタのサイドに接触し、コントロールを失って衝突する事故が発生した。
その際、パガーニは小型車にかなりのダメージを与え、左前輪のサスペンションが壊れ、フロントスカートがへこんでしまった。しかし、「ゾンダ」のほうはもっとひどい有様だ。運転席側の大部分が破損している。壊れたウィッシュボーン、壊れたサスペンション、破壊されたボディパーツが見られる。そして、左後輪とドライブシャフトは完全にマウントから壊れ、欠落している。
幸いにも死傷者は出なかった
この760馬力のスーパーカーの当時の新車価格は1500万ユーロ(21億円超)で、ゾンダはしばらくの間、世界で最も高価な新車となったのである。
この事故では、幸いにも乗員に被害が及ぶことはなかった。次回は、もう少し慎重にアクセルを踏むよう勧めたい。
※クラッシュシーンのYouTube動画はこちらをどうぞ。
Text: Sebastian Friemel
Photo: Instagram/astopcars