https://kahoku.news/articles/20220923khn000034.html
消防団の訓練成果を競う操法大会について、宮城県で、開催の見直しを求める声が消防団員から強まっている。練習の負担が大きく、消防団離れの一因になっているとの指摘もある。開催を見合わせた団もあり、長年続く大会は曲がり角を迎えている。(報道部・氏家清志)
■「現場で役に立たない」
「操法で重視されるのは同調性や美しさ。現場で役立たない練習に時間を割く意味があるのだろうか」
宮城県沿岸部の40代団員は現状の操法大会の在り方に疑問を投げかける。日常生活への負担も大きく、大会直前になると午前4時半に起床して練習に参加しなければならない。「朝早く起きて、仕事前に練習を行うのは大変だ」
操法大会は団員4、5人で1組となり、火に見立てた約50メートル先の標的に放水する時間と正確性を競う。宮城県大会は1959年に始まった。新型コロナウイルス感染拡大前までは、全国大会と県大会が隔年で開かれ、他に市町村レベルで毎年、大会を開いている消防団もある。
■なり手不足の要因にも
「安全に活動するためにも重要」という意見もあるが、近年目立つのは否定的な声だ。
県沿岸部の消防団は昨年度末、団員約360人を対象にアンケートを実施。「負担を感じる活動は何か」という質問で最も多かったのが「操法大会の練習」で、全体の3分の1が挙げた。
団員の意識変化も見直し論に拍車をかける。近年は男性の育児参加が進み、家庭を優先して練習を敬遠する傾向が強まっている。ある消防団関係者は「育児パパに休日返上でハードな練習を課せば、なり手不足がさらに深刻になる」と憂慮する。
■続ける方策探る
総務省消防庁の検討会も昨年8月にまとめた団員の処遇などに関する報告書で、操法大会について「訓練が大きな負担で幅広い住民の消防団への参加の阻害要因となっているという指摘もある」と記している。
実際、見直しを決めた消防団もある。気仙沼市危機管理課によると、同市消防団は練習の負担の大きさを訴える声が相次いだこと踏まえ、今秋の操法大会見合わせを決定。コロナ禍の2020年、21年に続く中止となった。
一方、大会開催に意義を感じる消防団もある。
東松島市消防団の桜井光悦団長(58)は「操法を通して養うことができるチームワークは、実際の火事現場での初期消火で威力を発揮する。負担面だけを考えて中止するのではなく、工夫しながら続ける方策を探りたい」と話す。
引用元: ・午前4時半起床で直前練習 消防団「操法大会」もう無理 宮城で見直し求める声 [七波羅探題★]
火事に深夜も朝4時もないわ
The post 午前4時半起床で直前練習 消防団「操法大会」もう無理 宮城で見直し求める声 first appeared on TweeterBreakingNews-ツイッ速!.