10月24日、スーパーバイク世界選手権(SBK)第10戦アルゼンチンラウンドがサンファン・ビリクム・サーキットで行われ、レース1、2はアルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)、スーパーポール・レースはトプラク・ラズガットリオグル(パタ・ヤマハwith BrixxワールドSBK)が優勝した。
野左根航汰(GYTR・GRTヤマハ・ワールドSBKチーム)はレース1を18位、スーパーポール・レースとレース2を16位でゴールしている。
スーパーポールではラズガットリオグルがポールポジションを獲得し、ジョナサン・レイ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)が2番手、バウティスタが3番手。野左根は15番手を獲得した。
レース1は気温20度、路面温度49度のドライコンディション。オープニングラップではトップのバウティスタをパスしようとしたラズガットリオグルがスリップダウンを喫し、トップ争いから脱落する。転倒後、ラズガットリオグルはレースに復帰した。
代わってレイがトップに立つも、2周目にアクセル・バッサーニ(モトコルサ・レーシング)がバックストレートでレイをかわしてレースリーダーとなった。序盤はトップがバッサーニ、2番手がレイ、3番手がイケル・レクオーナ(チームHRC)、そしてバウティスタが4番手に続き、この4人がトップ集団となる。
4番手を走っていたバウティスタは4周目に3番手、6周目にレイをかわして2番手にポジションを上げると、8周目にはバッサーニをパスしてトップに立った。トップに浮上したバウティスタは、2番手を引き離していく。
2番手はバッサーニとレイによって争われた。レイは何度かバッサーニに挑むが、決定的なオーバーテイクには至らない。しかし残り3周、しばらく3番手をキープしていたレイが1コーナーでバッサーニをオーバーテイクし、2番手に浮上した。
バウティスタは独走で優勝を飾った。2位はレイが獲得し、3位にはバッサーニが入った。4位はレクオーナ、5位はマイケル・ルーベン・リナルディ(Aruba.it レーシング-ドゥカティ)。1周目に転倒したラズガットリオグルは15位でゴールしている。野左根は18位だった。
■レース2:優勝のバウティスタ、ラズガットリオグルと82ポイント差に
スーパーポール・レースでは、最終ラップまで激しいトップ争いが繰り広げられ、これを制したラズガットリオグルが優勝。2位はバウティスタ、3位はレイが獲得した。野左根は16位でゴールしている。
レース2は気温28度、路面温度53度のドライコンディションで行われた。スーパーポール・レースの結果により、ポールポジションにはラズガットリオグル、2番手にはバウティスタ、3番手にはレイが並んだ。
スタートではレイがトップに浮上するも、9コーナーでリナルディがレイをかわしてトップに立つ。3番手はアレックス・ロウズ(カワサキ・レーシングチーム・ワールドSBK)。バウティスタは4番手、ラズガットリオグルは5番手にポジションを落とした。
2番手を走っていたレイは9コーナーでリナルディをオーバーテイクしようとしたところではらみ、さらに10コーナーでオーバーランを喫して6番手に後退する。序盤はリナルディとロウズがトップを争い、バウティスタとラズガットリオグルが3番手争いを展開した。
バウティスタとラズガットリオグルは4周目にロウズをオーバーテイク。その後、リナルディをかわすと、バウティスタがトップ、ラズガットリオグルが2番手に浮上した。バウティスタとラズガットリオグルの二人は3番手以下を引き離していく。
3番手はロウズ、リナルディ、そしてレイの3人によって争われたが、リナルディは遅れていきこの争いから脱落。残り3周でレイがロウズをパスし、3番手にポジションを上げる。
バウティスタはレース1のように独走で優勝を飾った。2位はラズガットリオグル、3位はレイが獲得した。4位はロウズ、5位はリナルディ。野左根は16位だった。チャンピオンシップとしては、2勝を挙げたランキングトップのバウティスタがランキング2番手のラズガットリオグルとのポイント差を82、ランキング3番手のレイとの差を98に広げた。
スーパースポーツ世界選手権(WSS)では、レース1でポイントリーダーのドミニケ・エガーター(テンケイト・レーシング・ヤマハ)が優勝を飾った。2位はラファエレ・デ・ロサ(オレラック・レーシング・ヴェルドナトゥラ・ワールドSSP)、3位はフェデリコ・カリカスロ(アルテア・レーシング)が獲得している。エガーターはレース2でも優勝して今季15勝目を挙げた。レース2では2位はカリカスロ、3位はランキング2番手のロレンソ・バルダッサーリ(エヴァンブロス.ワールドSSPヤマハチーム)が獲得した。