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Image:Ugis Riba/Shutterstock.com

新型Macの複数モデルがまもなく登場すると噂されていたが、新たに「今後数ヶ月のうちに、次期MacBook Pro、Mac mini、Mac Proなどが発表される」との予想が届けられている。

アップルの社内事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号で、同社が準備中の新型Macについて述べている。まず、最上位デスクトップ「Mac Pro」のAppleシリコン(独自開発プロセッサー)版の話題だ。他のMacが軒並みAppleシリコンに移行しているなか、Mac Proは今なおインテル製プロセッサーに留まっており、今後の動向に注目が集まっている。

Gurman氏によれば、アップルは初のAppleシリコン版Mac Proの開発に取り組んでおり、社内テストを強化しているとのことだ。本製品に搭載される「M2 Ultra」と「M2 Extreme」チップは、少なくとも「M2 Max」(次期14/16インチMacBook Pro向け上位チップ)の2~4倍の性能をもつという。これらには24/48個のCPUコア、76/152個のGPUコアというオプションが用意され、最大256GBのRAMが積めると予想されている。

また、次期Mac Proのテスト構成には、24個のCPUコア(16個の高性能コア+8個の高効率コア)、76個のGPUコア、192GBのRAMを搭載したモデルもあるとのこと。このマシンでは、macOS Ventura 13.3が動いているそうだ。なお、10月25日リリース予定のmacOS Venturaはバージョン13.0となる。

次に新型14/16インチMacBook Proについては、2種類のプロセッサー「M2 Pro」と「M2 Max」が用意されるという、以前の予想が繰り返されている。M2 Maxは12個のCPUコア(8個の高性能コア+4個の高効率コア)と38個のGPUコアを搭載する一方で、RAM容量は前モデルと変わらず最大64GBに留まるという。またM2 Maxが両モデルで利用できるのも同じとのことだ。

最後は次期Mac miniについて。こちらはMacBook Airや13インチMacBook Proと同じ、M2チップ(8個のCPUコア+最大10個のGPUコア)を搭載するという。なお、アップル社内ではM2 Pro版のMac miniもテスト中としつつ、実際に発売されるかどうかには言及されていない。

これら次期MacBook ProやMac miniは、「同社はこれまで 11 月、1 月、そして春に新しいマシンを導入してきた」ことから、少なくとも「今後数ヶ月以内に出る」とのことだ。かたや新型Mac Proは、2023年まで発売されないと予想されている。

先月には「新型MacBook」を出荷準備中との噂や、今月に入ってからも「新型Macは11月に発表」との観測もあったが、なぜか後退しているもようだ。おそらく次期MacBook Proは、M1系からM2系にプロセッサーを載せ替えるだけの一方で、ドル高のために前モデルよりはるかに高額に設定せざるを得ない……という状況のもと、投入タイミングを見定めているのかもしれない。