秋の行楽シーズン目前にして、これから長距離ドライブが増える人が多いのではないだろうか。交通が集中するようなコースでは大渋滞になる恐れもあるだろうし、出先で楽しんだ代償としてドライバーの疲労も気になるところだ。
そんな疲れたドライバーにとって、気になるのは助手席に座る同乗者の様子だ。一緒に移動するにあたって、この連れのありかた一つで楽しいドライブになるか、えらいことになるかが変わってしまう。
今回は助手席に座る同乗者のあるべき姿に迫ろう!
文/永田喜一、写真/Adobe Stock(トップ画像=Paylessimages@Adobe Stock)
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■意外と重要!? 助手席での過ごしかた
新型コロナウイルス感染者数は2022年9月下旬現在徐々に減少している。今夏は3年振りに行動制限がなく、今後予断は許さないにせよ、秋の行楽シーズンなどこれからドライブの機会は増えそうである。
そんなドライブ中に気をつけたいのがドライバーに対する同乗者のマナーである。ここではドライバーが歓迎する&不愉快になりそうな同乗者の行為を挙げてみた。
●会話
会話は親族、友人、職場関係といったそもそもの相手との関係や立場も影響するが、相性のいい人同士で会話が弾むのはドライバーも基本歓迎だ。ただ、相手が疲れるくらいのマシンガントークは避けた方がいいだろう。
その反面困るのが相性の良くない人同士で、会話が弾まない、気まずいという場合だ。
こういったケースは様子を見てラジオやテレビから話材を集めるなどして会話が弾めばいいが、なかなか会話が弾まない際には無理に会話をしようとせず、相手との関係にもよるが仮眠するか、仮眠している振りをするというのも手かもしれない。
●仮眠
仮眠はケースバイケースだろう。前述したように相手との関係によるところもあるにせよ、ドライバーによってはいろいろな意味で「寝ていてくれた方が楽」ということもあるので、それほど悪い結果にならないことも多い。
ただ、自分でコントロールできない部分もあるにせよ、あまりにグーグーと寝るのは避けたい。
また、長丁場のドライブでは運転を交代する場合も多々あり、その際には同乗者が交代後にシッカリ運転できるよう、取れるときに休息を取っておくというのも同乗者の重要な役割でもある。
●スマホの使用
カーナビのないクルマでのスマホを使った道案内やディスプレイオーディオとスマホの接続による選曲などは、歓迎される行為だ。
ただ、会話とも関連するが、ドライバーとの相性などで手持ち無沙汰になり、スマホばかり見ているというのはドライバーの心証を考えるとほどほどにしたいところだ。
■飲食はどの程度までならOKか
●飲み物
飲み物はこぼれやすい容器のものでなければ問題ないだろう。ただ、ノンアルコール含め同乗者の飲酒はドライバーとの人間関係がよほど良好でない場合以外、控えるべきだ。
●食べ物
一口で食べられるお菓子やガムなど、ドライバーの分も用意する、ドライバーに渡すというのは歓迎されることが多い。
しかし、お弁当や麺類といったいわゆる食事、アイスクリームの類といったこぼれやすいものを同乗者が食べるというのはNGと考えた方がいいだろう。そう考えるとマクドナルドのドライブスルーなどはドライバーの同意が必要となりそうだ。
いずれにしても車内での飲食に関しては特に飲み物などは同乗者がドライバーの分も用意する、ゴミはちゃんとまとめて捨てることも考えるといった気遣いを忘れないようにしたい。
■その他
●トイレ
高速道路、一般道問わず渋滞中やコンビニなどトイレを貸してもらえる施設がなかなかないところで「トイレ」というのはドライバー、同乗者ともに精神的に追い込まれる。また、トイレは生理現象だけに行けるときに済ませておく、行きたい場合には早めにドライバーに伝えるというのが鉄則だ。
●乗車中の姿勢
車内では普通の姿勢でいることがほとんどだと思うが、ダッシュボードに足を載せるなど、同乗者があまりに横柄な姿勢を取るというのは安全面を考えてもNG。
安全面といえばシートベルト着用を前提としても、走行中シートを大きくリクライニングするというのは事故の際にシートベルトをくぐり抜けてしまうサブマリン現象につながる恐れもあるので、リクライニングはほどほどにしたい。
■まとめ
ここまで挙げた同乗のマナーというのはほとんどが一般常識に近いものだけに、ドライバーと同乗者との人間関係問わず、マナーを守って楽しいドライブをしたいものだ。
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