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『無人島のふたり』 (新潮社・1650円) 著者はこの日記を残し、2021年秋に亡くなった。享年58。膵臓(すいぞう)がんだった。前年刊行の『自転しながら公転する』が話題となり、各賞を受賞した直後だった。 日記は病気が発覚した翌月の21年5月から始まる。ゆっくりと、それでも確実に進行していく病と…