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『耳学問・尋三の春』 (小学館P+D BOOKS・770円) 形にならない心へと向かう 私小説の鬼才、木山捷平(しょうへい)(一九〇四―一九六八)の短編集。一九三三年から一九五七年まで四半世紀の制作。敗戦時の満州で、ほんの少しのロシア語で窮地を脱する「耳学問」、子どものときの思い出「尋三の春」…