11月25日、日本F4協会は、2023年からJAF地方選手権F4シリーズの名称を改め、『Formula Beat(フォーミュラ・ビート)』として、新たな一歩を踏み出すと発表した。
JAF地方選手権F4シリーズは、1993年にFJJとしてスタートしたカテゴリー。2023年は30周年を迎える節目となるが、新たに名称を改め、『JAF地方選手権フォーミュラ・ビート』として開催されることになった。
F4はスーパーGTのサポートで開催されているFIA-F4とは異なり、JAF規則のもと日本独自のものづくりの技術が息づく、世界的に見ても希有なカテゴリーだ。現在世界ではフォーミュラはシングルメイクのシャシー、エンジン、タイヤが当たり前だが、F4改め『フォーミュラ・ビート』ではJAF規則を守り、安全規定に配慮していれば、各チームが創意工夫でシャシーやエンジンを組み合わせ戦うことができる。
このマルチメイクを保ち、かつ一定の性能に収まるよう規則整備が進められることで、メカニックやエンジニアの発想力を磨くことができ、また近年ジュニアフォーミュラでは学ぶ機会が少なくなっている、ドライバーのセットアップ能力やマシンの動きを習得することができる。
そんな日本独自のものづくりを大切に継承するカテゴリーとして歩みを続けてきたF4の新名称であるフォーミュラ・ビートは、『Beat=鼓動』を意味し、参加者が自由にものづくりを楽しめるワクワク感や、ものづくりの現場に響く音を表現。ここから新たに“羽ばたく”ことへの願いが込められているという。
また略称は『F-Be』とされる。Beatの『Be』を使い、be動詞としての意味をつけ、フォーミュラに続く言葉にこのカテゴリーに関わる皆が自由に意義を見出し、価値に繋げてもらうことが願いだとしている。