スバルのレックスが30年ぶりに復活を遂げることになった。販売好調なクロスオーバーSUV、トヨタライズとダイハツロッキーのOEMモデルとしてスバルのエンブレムを付け、11月上旬に正式発表される。現時点で判明している内容を速報でお届けしよう。
本文/ベストカーWeb編集部、写真/スバル、ベストカー編集部
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■かつてはR-2後継の軽として3代続いたレックス
レックスはスバルのR-2後継として1972年に初代モデルが登場。その車名はラテン語で「王様」を意味しており、駆動方式はR-2同様にRRを踏襲し、FFと4WDも用意されていた。2ドアセダンのスタイリングは当時の軽規格内で初代レオーネのようなスポーティなウェッジシェイプを採用し、その影響でバンモデルに後席が設定できないなどのネガも持っていた。
1981年には2代目モデルにバトンタッチ。駆動方式をスバル360時代から続いていた伝統のRRからFFベース(4WDも設定)に改め、室内空間とラゲッジを改善して登場した。ちなみにホイールベース2255mmは当時の軽では最大クラスだった。1983年にはコンビのFFモデルにターボエンジンを設定、グロス41psは当時のダイハツミラターボと並んで軽トップだった。
そして1986年には3代目モデルにフルモデルチェンジ。2代目と同じくFF/4WDで、エンジンは先代モデルからのキャリーオーバーとなるものの、各所に改良を加えたほか、新たに3バルブ仕様もスポーティグレードに与えられた。その後、スーパーチャージャーエンジンを追加し、当初の55psから61ps、さらに1990年の軽規格変更に伴ってエンジンを新型に変更したことで最終的には64psを発揮。
1992年には後継モデルであるヴィヴィオにその座を譲り、3代累計で約190万台を生産し、レックスはその歴史に終止符を打つことになった。
■新たにクロスオーバーSUVとして復活するレックス
今回、レックスが復活することになった理由だが、スバル販売の情報筋によれば新型クロストレックも間もなく受注を開始するのだが、そのラインナップに1.6L車がなくなったことにあるという。
新型クロストレックには先代XVに設定されていた1.6Lエンジンはなく、2Lマイルドハイブリッドのe-BOXER1本となったため、軽を除いたスバルコンパクトモデルのボトムラインとしてライズ/ロッキーのOEMとして導入する案が浮上してきたという。
ただし、新生レックスのパワートレーンは1.2LDOHCガソリン(87s/11.5kgm)のみ。ライズやロッキーに設定されている1Lターボや1.2Lのe-SMARTハイブリッド車は設定されない。駆動方式はFFのみとなるようだ。
価格的にはライズやロッキーの1.2LNA車と同じ価格帯となる170万7000~203万9000円になりそうで、ベースの2車と同じく3グレード設定になる見込み。
往年のレックスとはまったく違ったモデルとなるわけだが、それは同じくダイハツトール/トヨタルーミーのOEMとして復活したジャスティと同じだ。スバル最小SUVとして選ぶ意味は大いにありそうだ!
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