【大阪】阪本薬品工業（大阪市中央区）は、富山県立大学工学部機械システム工学科の真田和昭教授、永田員也特別研究教授らとの共同研究により、セルロースナノファイバー（ＣＮＦ）の新規分散技術を開発した。ポリグリセリン系の２種類の分散剤を併用することで、ポリプロピレン（ＰＰ）樹脂へのＣＮＦの凝集を抑制。ＣＮＦおよびＰＰ複合材料の実用化の課題とされていた、機械特性の低下を緩和させることに成功した。同社は同技術を応用し、バイオマス由来のポリグリセリン系ＣＮＦ分散剤の事業化を目指しており、ＣＮＦメーカーや樹脂メーカーへの提案活動を進める。
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