いま、地上波のテレビはもちろん、さまざまな場所で流れているホンダのCM『Hondaハート Hondaはどっちも創りたい。』篇。King & Princeの平野紫耀さん、高橋海人さん(※高は正確にははしごだか)、岸優太さんを先頭にホンダの41台のクルマ、バイクが走る印象的なCMだが、このなかで目立つフォーミュラカーがHFDPカラーのFIA-F4だ。これ、誰がドライブしているのかご存知だろうか? ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクトから売り出し中の若手が乗り込んでいるのでご紹介しよう。
平野さん駆るホンダNSX GT3、高橋さんが乗るベンリィ、岸さんのGB350という3台を先頭に、ホンダのさまざまなクルマ、バイク、さらにレーシングカーが笑顔とともに走る『Hondaハート Hondaはどっちも創りたい。』篇。「さまざまなシーンでホンダが多くの方々の役立ちやワクワクを創っていることを表現しています」という狙いで作られた映像だが、多くの場でオンエアされており、目にした方も多いのでは。
そんななかで、かなり目立つ位置に走っていて、モータースポーツファンなら必ず目がいってしまうのが平野さんのNSX GT3、そしてHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)カラーに彩られたカーナンバー5のFIA-F4だ。
フォーミュラカーレースをよくご覧になられている方ならばすぐにヘルメットカラーで気がつくとは思うが、このFIA-F4をドライブしているのは、2022年に全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権でランキング2位となった太田格之進だ。
太田は京都府京都市出身で、立命館大学出身。レーシングカートを経て2019〜2021年はFIA-F4を戦い、2022年にはスーパーフォーミュラ・ライツ、さらにスーパーGT GT300クラスにTEAM UPGARAGEから参戦。現在小林崇志とともにランキング6位につける(ちなみに初心者の方向けに説明しておくと、ふたりがレースで駆るUPGARAGE NSX GT3は平野さんがCMでドライブするNSX GT3と同タイプ)。目下ホンダの若手ドライバーのなかでも“売り出し中”のひとりだ。
そんな太田にCM撮影の様子について聞いてみると「時速40kmくらいで速度が決められているので、まわりを観ながら走るんです」という。しかし、ただ走るだけ……と思いきや撮影はかなり大変だったのだとか。
「あのCM、短く見えますよね。でも撮影はまる2日かけて、何十回と撮っているんですよ。めちゃくちゃ大変でした!」
ちなみに気になるのはKing & Princeのメンバーとの交流についてだが、「会話は……してないです(笑)。人がまわりにたくさんいすぎましたし、もちろん写真も撮れないです」とのこと。残念。平野さんのNSX GT3のドライブについては「ガチで走らせてましたね」とのことだ。
今季はスーパーフォーミュラ・ライツ、スーパーGTの活躍もあり、太田は大いに評価を高めた一年となった。今後トップカテゴリーでの活躍も期待されるが、「昔あのCM出てたらしいよ」というエピソードになるくらいの成長を今後も期待したい。