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Ubergizmoは、9月20〜21日にニューヨークで開催されたイノベーションイベント、韓米スタートアップサミット(Korea-US SMEs go TOGETHER)のグローバルメディアアワード審査員として招待され、イベントに参加してきました。イベントの概要については、こちらの記事をご覧下さい。

複数のパビリオンで20社以上の企業と話し、製品と技術を評価した結果、私達の心に響いた製品を紹介していた5社をノミネートしました。それでは、5位から見ていきましょう。

第5位: Lawfully


Lawfullyは、希望する米国移民が、米国移民局で自身の事例を追跡することが出来るサービスです。CEOのJoon Ahn氏が会社を率いており、共同創設者の1人はニューヨーク市の移民弁護士です。

ビザやグリーンカード、米国市民権の手続きを通じて、このサービスについて十分な情報を得ることが出来ました。Lawfullyは最新の政府データフィードとプロセスを使用して、毎日、時には1日に複数回更新されるグローバルな見通しを移民に提供します。

例えば、毎日処理される事例の数を監視することで、特定の入国管理センターである人物のファイルが着実に進行しているかどうかを知ることが出来ます、成功事例と却下事例を分析することで、Lawfullyは特定の問題点を検出し、申請書を提出する際にユーザーの意識を高めることも出来ます。再提出を回避することで、数ヶ月の時間を節約出来る場合もあります。

基本的なサービスは無料ですが、プレミアム機能があり、課金することでユーザーはより正確なデータを入手することが出来ます。移民弁護士に質問して、数分で回答を得ることが可能な場合もあります。移民弁護士の費用は、15分刻みで設定されています。私達が知る限り、45〜65ドルという料金設定は、このサービス内容に対してお手頃だと言えます。Lawfullyは、仲介業者として小額の手数料を受け取るシステムになっています。

第4位: Teuida Inc


Teuidaは、英語またはベトナム語話者向けの韓国語学習アプリです。このアプリは、文脈やボキャブラリー、文法を理解することが出来る実生活の状況に焦点を当てることで、他のサービスとは異なるアプローチをとっています。

私の意見では、それは言語を学習するのに優れた方法です。筆者は3つの言語(英語、フランス語、ベトナム語)を話しますが、この学習方法は迅速で継続的に言語を学ぶのに非常に役立ちます。これは、筆者がこれまで触れてきた他の学習方法、特に学校で学んだ勉強スタイルとは全く対照的です。

彼らのデータに基づくと、同アプリの利用者の90%以上が、K-POPアーティストやテレビ番組に出演している俳優をフォローするために韓国語を学習している女性(10代〜若年層)だということが判明したそうです。これらの話題や世界観に基づいたコミュニケーションを追加することで、ユーザーにさらなるやる気と楽しさを提供出来るかもしれません。

TeuidaのCEOを務めるJi Woong Jang氏は、事実上、同社の全従業員は2つ以上の言語を話し、顧客との良い関係を築くためにこれ以上良い方法は無い、と述べていました。

第3位: POEN


POENはPOsitive ENergyの略で、同社は使用済みバッテリーパックの再利用に焦点を当てたスタートアップです。彼らは使用済みバッテリーというトレンド到来の波に先んじており、EV人気が急上昇するにつれて世界がその問題に直面すると考えています。

バッテリーのリサイクルは困難な問題であり、ほとんどの業界や「オール電化」をめぐる一般的な議論の中では後回しにされています。しかし、環境に優しい未来を実現したいと考えるなら、これは取り組むべき重要な課題の1つです。

POENは、可能であれば個々のセルを再利用し、それらを新しいパック毎に再度グループ化して、新しいバッテリーパックを再構築することを目指しています。同社は様々な種類のセルを扱っており、再利用可能なセルを特定出来るよう、故障原因を分析・検査する方法を開発しました。

場合によっては、電気自動車(EV)に適合するバッテリーパックを再構築することが可能であり、それが1番の選択肢です。もしくは、モバイルバッテリーや電動自転車等、要求の少ない用途向けにセルを再構築することも出来ます。

CEOであるSeong-Jin Choi氏は、バッテリーが使用できない場合、POENは自社で開発したシステムで電池を放電し、原材料を処理して重要な成分を回収し、リチウムイオン電池に不可欠な”黒い粉”ブラックマスを生成出来ると説明しました。

第2位: Mycel


Mycelは、キノコの菌糸体(根の構造)をベースに、人工皮革や食品までを製造している企業です。このアイデアは、同社のCEOを務めるSungjin Sah氏から生まれ、驚くほど本物の革に近いものを再現することに成功しています。

Mycelは本革の風合いと耐久性を再現出来るため、良く見て触っても本革と区別することは困難です。同社によると、Mycel製の革の性能は、実質的に天然皮革に匹敵するそうです。

企業慣行の変化とその高い二酸化炭素排出量のせいで、皮革はその品位を失っているため、このクオリティの製品なら、品質を損なうこと無くより良いESGスコアを求めるハイエンドブランドも満足させることが出来ます。

食品の観点で見ると、多くの植物由来の肉製品に食感を与える天然成分を生成出来る可能性がある、とMycelは指摘しています。ただし、市場は潜在的に大きくなりますが、地域・文化毎に菌糸体製品をカスタマイズする必要があります。これはよく知られた課題であり、コカ・コーラやマクドナルド等の企業は製品を地域毎にローカライズしています。

第1位: Greenwhale Global


Greenwhale Globalは、私達が普段使用している電子機器に含まれるような一般的なプラスチック素材と全く同じ見た目や感触なのに、生分解性で無毒な(食べることも出来る!)プラスチック素材で私達を感動させました。通常のプラスチックは何世紀にもわたって存在し、毒性が残る可能性もありますが、生分解性製品は数年後には完全に消滅します。

Greenwhale Globalのバイオプラスチックは、これまで見てきたどの競合他社よりも見栄えが良いだけでなく、製造コストも安く、コストが多くの意思決定を左右する業界では大きな利点です。彼らの製品は、有害な一般のプラスチックより1.5倍も高価なことには変わりありませんが、生分解性の代替品と比べると最大で半額です。

また、通常のプラスチックのように、Greenwhaleのバイオプラスチックはペレットで提供されるので、それを使用するために生産ラインを微調整するだけで済みます。

しかし、Greenwhaleの創設者であるJiyoung Hwang氏とTaekyun Yoon氏は、この製品は有機物であるため、汚染プラスチックとは異なり、一定の湿気にさらされると多少の腐敗が発生する可能性があると述べています。とは言え、ビニール袋や食器、その他の寿命の短い製品等、使い捨てのプラスチックを置き換えることが当面の目標です。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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