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「今や人生100歳時代。幸せな100年を送るために大切なものは何か」をテーマに、病にならないための予防・改善法を名医たちが提案する太陽生命 Presents 草野仁の名医が寄りそう!カラダ若返りTV

11月26日(土)の放送回では、“肩こり”をテーマに、意外な原因と改善法を名医が紹介した。

日本人の国民病ともいえる肩こり。放置してしまうと、めまいや頭痛、不眠、さらにはうつ状態を引き起こすこともあるそう。

そんな肩こりに40年近く悩まされてきたというのが、今回の相談者・Aさん(61)だ。

ドッグカフェのオーナーを務めるAさんは、「20代ぐらいの頃からぎゅっと肩が動かない感じ。重いというより痛い」と説明。「石が入っているみたい。痛いものが当たっている感じ」と明かす。

番組ではAさんの肩こりの原因を探るため、どんなときに痛みが出るのか調査。すると「手を上げると強い痛みが出ること」「重いものを持ち上げられないこと」の2つが特徴であると判明した。

そこで番組に登場する名医が、元日本肩関節学会副理事長であさひ病院スポーツ医学・関節センター長の岩堀裕介先生。岩堀先生は中日ドラゴンズのチームドクターを担当するなど、トップアスリートの肩を治療してきた国内屈指の名医だ。

リモートで問診した岩堀先生は、Aさんに「そこで立って壁に背をあてて下さい」と指示。すると「はい、わかりました」と。立ち姿を一目見ただけで肩こりの原因を見抜いてしまう。

岩堀先生によれば「Aさんの肩こりの一つの原因として考えられるのは、猫背姿勢。正面から見ただけで猫背はわかるんです」とのこと。

実際に頭が大きく前に傾き、かなり猫背になっていた。計測してみると、肩の骨から壁まで10センチ。岩堀先生は「姿勢の良い人なら3~5センチ以内になる」と話す。

猫背で肩がこる理由について、岩堀先生は「猫背は背中が丸くなって頭の位置が前に出ている状態。そうすると前に出た頭の位置を後ろに引き戻そうと肩や首の筋肉が頑張りすぎて肩がこってしまう」と説明。

「背筋が伸びた正しい姿勢が、肩や首の筋肉にもっとも負担が少ないんです。正しい姿勢を作るためには、腹筋や背筋などお腹周りの筋肉を使う必要があります」と続けた。

そこで岩堀先生は2つの改善プランを提案。「1つ目は、正しい姿勢に必要な腹筋や背筋などを鍛える“猫背改善体操”」、「2つ目は、今こっている肩周りの筋肉をほぐす“肩ストレッチ”」と、2種類の体操を紹介する。

これらの体操は医療現場でも使われていて、岩堀先生は「症状が軽減した患者さんが多くいます」と語る。

さっそくAさんは5日間にわたって改善プランを実践。検証初日は「結構しんどいです」とこぼしつつも、「変化のある私をお見せしたい」と意気込みを見せる。

そして5日間の改善生活が終了すると、驚きの変化が。猫背だった姿勢は検証前と比べ背筋がピンと真っ直ぐになり、計測すると肩の骨から壁まで10センチから7センチに。

「うれし~!」と喜び、手を上げたり重いものを持ち上げたりできるようになる。Aさんは「肩周りがラクになると楽しくなる。気持ちが上がるというのが自分の中ではすごく進歩だなと思います。どんどんこの体操をやって、体を柔らかくして若返って頑張りたい」と口にした。

最後に岩堀先生は、「肩こりの原因というのは、猫背が一つの代表的な原因ですけれども、これ以外にもさまざまなものがあります。もしこの体操で効果が出ない場合は、他に原因がある可能性がありますから、その場合は医療機関を受診することをお勧めします」と注意点を付け加えていた。