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Image:Intel(YouTube)

インテルのInnovation 2022イベントで、インテルはArc A770 GPUを10月12日に発売すると発表した。純正の「Intel Arc A770 Graphics Limited Edition」の販売想定価格は329ドル(約4万7600円)からで、価格帯的にNVIDIAのGeForce RTX 3060や、AMDのRadeon RX 6650 XTなどと張り合うことになる。

インテルはこのGPU製品が「1440pゲーム性能」に長けており「ライバル(おそらくRTX 3060)よりも最大65%強力なピークレイトレーシング性能」を備えると主張しており、増えつつあるレイトレーシング対応ゲームでのパフォーマンスに自信がある模様だ。

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NVIDIAのDLSSやAMDのFidelityFX Super Resolutionと同様、この製品もまたAIを活用した解像度およびフレームレート向上機能XeSS(Xe Super Sampling)をサポートする。この技術はディスクリート製品だけでなくCPU統合のGPUでも採用され、2022年内には20本以上のゲームがこの機能に対応予定だ。

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インテルが初のメインストリーム向けGPU製品として発売した「Arc A380」は中国市場限定モデルだったが、今回の製品は世界中で発売される予定とのこと。多くの人にとっては、これが初めてのインテル製GPU製品になるはずだ。

NVIDIAが先ごろGeForce RTX 40シリーズを発表し、RTX 30シリーズはトップランナーではなくなったものの、まだまだ多くの人にとっては十分な性能をもっている。それと同等の新製品として発売されるインテルのArc 770は、ゲーミング用途だけでなくコスパも求めるユーザーにとって、有望な選択肢になりそうだ。

ちなみに日本国内において、記事執筆時点では、RTX 3060、RX 6650 XT搭載グラフィックカードは、いずれも4万円台半ばからの価格帯で販売されている。