Metaは高級VRヘッドセット「Meta Quest Pro」を26日に発売したばかりだが、普及価格モデルの次世代機を「来年(2023年)」後半に発売することを明らかにした。
これはMetaの決算発表(2022年7~9月期)にて、CFOのDave Whener氏が述べたことだ。もっとも「次世代のコンシューマ向けQuestヘッドセット」とされ、製品名には言及されていない。
先日の「Meta Connect」イベント直後、マイクロソフトのサティア・ナデラCEOとともにインタビューを受けたザッカーバーグ氏は「今年ではないが、Quest 3が登場し、その価格は300ドル、400ドル、500ドル、そのあたり」と述べていた。おそらく「次世代のコンシューマ向けQuestヘッドセット」と同一の製品と思われる。
このQuest 3は、現行の普及価格モデルQuest 2の後継機と推測されている。今月初め、VR関連の有名リーカーBradley Lynch氏はモックアップのCAD画像を入手したとして、詳細な情報を伝えていた。
そのデザインはおおむねQuest Proに基づいており、同じくパンケーキレンズを採用して軽量化を図りながらも、アイトラッキングやフェイストラッキングは一切搭載しないとのことだ。Lynch氏が語っていたハードウェアの仕様は、ざっと次の通りである。
・Quest 2のような布ストラップ、背面バッテリー非搭載
・6自由度トラッキング用カメラ×2
・外部カメラはBW(白黒)×2とRGB×2
・深度センサー
・LCDディスプレイ×2
・メカニカルIPD調整
・冷却用にシングルファン搭載
・SoCはクアルコム社製「Snapdragon XR2(第2世代)」
・ドック充電用コネクターあり
また発売時期の「来年後半」とは、具体的には毎年10月頃に恒例の「Connect」イベントの後だと思われる。過去にもMetaは同イベントに合わせて、秋に新型ヘッドセットを発表してきた。
ザッカーバーグ氏の発言通りQuest 3が300~500ドルだとすれば、Quest 2に近い価格帯となり、やはり身近な存在になると思われる。Quest Proは高性能ながらも高価格(日本では22万6,800円から)のため、技術的なインパクトはともかく普及は望むべくもないが、Quest 3はVRヘッドセット市場の変革をもたらすかもしれない。
- Source:Meta(PDF)
- Source:Engadget