周囲から「ちょっと高級そう」と思われるようなクルマに乗りたいものの、予算は限られている。「どうせ安かろう悪かろうだし、限られた予算のなかで買ったクルマで見栄を張るなんてできないよなぁ」なんて思っているそこのアナタ!! 実はクルマほど「安かろう悪かろう」は当てはまらない製品なのだ。実際、価格を調べたら、「え!? こんなにかっこいいのにこのお値段!?」というクルマはゴマンとある。
今回は、300万円未満で買えてしまう超コスパ車をピックアップ。クルマにまったく興味なしのアラサー、アラフォー女子、20名ほどにエクステリア、インテリアなどを写真で見てもらい、特に「え!? こんなにかっこいいのにこのお値段!?」という声が多かった5台をピックアップ。お財布のひもを緩められないものの、見栄はちょい張りたいという人は必見!!
文/関谷明日香、写真/スズキ、トヨタ、ホンダ、マツダ
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北欧風のシンプルデザインが高級感を醸し出す!? 「ヴェゼル」
ハイブリッドのe:HEVであっても税込みで200万円代(e:HEV Zの4WDは除く)というお手頃さにもかかわらず一番人気だったヴェゼル。
ヴェゼルを選んだ人がお気に入りとしてあげたのは「シンプルなデザイン」。エクステリアデザインのスタイリッシュさがお値段以上に感じるポイントらしい。さらに、内装もほど良く高級感があるという声も。
先代ヴェゼルのエクステリアデザインがお好みだった人にとってはボディ同色フロントグリルの採用に抵抗がある人も多いようだが、今回は「こちらのほうが洗練された感じがするし、高級感がある」と軒並み好評だった。
また、車高の高いクルマが好きではないという女性からは「サイドから見て、車高があまり高く見えないため、スポーティな雰囲気が感じられる」など、バッと見がかっこいいという意見が圧倒的に多かった。
これまでもプレリュードやトゥデイ、CR-X del solなど、女性の心をわしづかみにしたクルマを生み出してきたホンダの底力! といったところか。
お値段以上の価値がある「ヤリス」
ヤリスの車両本体価格は、エントリーモデルのX(ガソリン車、1.0リッター2WD)なら147万円、最上位グレードのZ(ハイブリッド車、1.5リッター4WD)でも254万8000円と、とにかくリーズナブル。その価格を見て「そんなに安いの!?」という驚きの感想が多かったのがヤリス。お値段以上に見せる技はトヨタの十八番といったところ。
ヤリスのもうひとつの魅力はクラストップの燃費。XのWLTCモード36.0km/Lという数字は立派。お財布のひもを握ることが多い既婚女性にとって、見た目は高級、維持費は安く済むというのは理想的以外の何モノでもないという。
エクステリアデザインも現代的でスタイリッシュ。買いやすい価格ながら安っぽさがまったくない「お値段以上」なヤリスは女性が大好物なクルマのようだ。
上品さが秀逸と大絶賛「MAZDA2」
MAZDA2もヤリスと並んで価格を聞いて驚く人が多かったモデル。特にヴェゼルと並びエクステリアデザインの人気は高く、「派手で、いかにも高級車~って感じはないけれど、逆に上品で良し」「どこに出ても恥ずかしくない見た目」「小さな高級車って感じ」「これならゴルフクラブの駐車場でも見劣りしないかも」など、見た目をほめる声が圧倒的に多かった。女性が好む「エレガントで上質」なデザイン作りならマツダにお任せ!! なのだ。
エントリーグレードの15Cなら150万8650円。というか、200万円どころか100万円台で買えるグレードがてんこ盛りという嬉しいラインナップ。
車両の挙動を安定させることで運転時のストレスや疲労感を大幅軽減させてくれる、マツダ独自の世界初のテクノロジーである、G-ベクタリングコントロール(GVC)は15Cにも採用されていると、走行性能に関しても安かろう悪かろうなんてことはいっさいなし。ここもMAZDA2のスゴいところ。
欧州車の香りがする見た目が好評「クロスビー」
2022年7月の仕様変更にともない外観が変わったクロスビー。価格は184万300円~228万9100円と、100万円台から選べるというお手頃モデル。
「欧州車っぽいデザインで、かなり高めの価格を想像していたから実際の価格を聞いたら驚いた」という声が。今回の仕様変更で採用となったメッキフロントグリルが功を奏したか!?
また、クルマに興味はないけれどミニは好きという人がひとり。その彼女からは「全体的に丸みを帯びたデザインがちょっとミニっぽい」という意見も。たしかに、少しだけミニクロスオーバーっぽい!?
アウトドアが趣味という人にも人気で、「このクルマでキャンプに行ったらちょっとおしゃれかも」という声もあがった。ということで、意中の相手をキャンプに誘うにも気後れしないクルマとして推したい!
1.5リッターのNAエンジン並みのパワーを発揮するマイルドハイブリッドシステムを採用することで、失礼ながら意外にもタフな道での走破性も高い。価格、走り、見た目の高級感を満たすクロスビーは見栄っ張りさんにとってはかなりの買いと言える。
オラオラ系のSUVのなかで一番人気「ライズ」
なんだかんだ言って売れている。2022年の日本自動車販売協会連合会のデータでも、1月~10月まで常にトップ10にランクインと、2019年登場のモデルながらいまだに安定の売れ行きをみせているのがライズ。
「サプライズと出会おう。」というダジャレの利いたキャッチコピーどおり、価格と見た目のギャップが今回の女性たちにはサプライズだった模様。「見た目が角ばっていて、押し出しが強いから、お手頃価格とは思わなかった」と。どうもオラオラ系のデザインが奏功してか、ちょい高級なクルマと感じたようだ。
実際の価格は171万7000円~233万8000円と、かなりお手頃。しかし、そのお手頃価格がバレない作りだと高評価。クロスビー同様、小回りの利く5ナンバーサイズのSUVで、アウトドアから街乗りまで使えて、さらに見栄も張れるとあれば、お薦めしない理由はない!
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