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 複雑な生産プロセスを有する化学産業のサプライチェーンのバイオマス化を推進し、カーボンニュートラル実現のための必須のアプローチとして注目を集めるマスバランス(物質収支)方式。その代表的な認証制度の1つがISCC(国際持続可能性カーボン認証)が展開する「ISCC Plus認証」だ。バイオマスやリサイクル原材料の持続可能性の認証システムであり、グローバルなサプライチェーンを管理・担保する制度として日本の化学業界でも広く適用され始めている。10月に初めて日本でイベントを実施するISCCのアンドレアス・フェイグマネージング・ディレクターに現状認識を聞いた。

■…ISCCは原材料が持続可能であるかどうかを認証するグローバルなプログラムであり、バイオマスやバイオエネルギーの認証制度としては世界で初めてとなります。

 「ISCCは、ドイツ連邦食糧・農業省(BLE)、欧州委員会(EC)、日本の経済産業省など複数の当局により認められたグローバルな認証制度だ。ISCCメンバーおよび認証数は年ごとに増加し、世界100カ国以上で展開され、49の認証機関と協力関係にあり、これまでに750人以上の監査員がISCCのトレーニングを受けた。外部の独立した第三者機関が監査を実施する。さらにISCC独自の監査員による追加監査も行うことで、ISCCがその認証活動を綿密に監視している。追加監査は、ISCCインテグリティ・プログラムおよびリスク・品質管理の不可欠な部分となる」

 「ISCCは、バイオエコノミー、サーキュラーエコノミーを含め、食品、飼料、エネルギー、化学および工業用途など、世界のあらゆる場所で適用可能だ。とくに、『ISCC Plus』はEU域外で使用される食品、飼料、化学品、あらゆる種類のバイオマス、廃棄物、残渣、再生可能エネルギー、リサイクルカーボン素材を認証することが可能だ」

■…循環型社会とバイオエコノミーの市場動向について。続きは本紙で

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The post ISCC・アンドレアス・フェイグ氏に聞く first appeared on 化学工業日報.