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現場は東京なのに、衝撃的なニュースがイギリスから飛び込んできた。英フィナンシャルタイムズが29日、中国のネット通販最大手アリババ創業者のジャック・マー氏が約半年も東京を拠点に活動していると特報した。

Alibaba founder Jack Ma living in Tokyo since China’s tech crackdown

東京“滞在”が報じられたアリババ創業者のジャック・マー氏(写真:アフロ)

アリババやマー氏を巡っては、マー氏がトランプ政権時代のアメリカで事業展開を進めたことを機に近年、中国当局が締め付けを強化。19年9月にマー氏がアリババ会長を退任した際には「後継者探しを10年間準備してきた」と“予定通り”だったことを強調したものの、中国政府との関係悪化が取り沙汰された。

その後も当局の圧力が強まり、20年には傘下の金融企業アント・グループが香港・上海での上場取りやめに、昨年の年明けには、マー氏の失踪騒ぎが取り沙汰されたことすらあった。

今回の報道の限りでは、あくまで「滞在」だ。しかし本国での経緯もあり、額面通りに受け取る人は少ないはずで、実質的な「亡命」と受け取る人も少なくないだろう。FTによると、マー氏は東京を拠点にアメリカやイスラエルなど海外出張もしているようで、中国に戻ることを控えている節も窺える。

奇遇かもしれないが、同じタイミングでこんなニュースもあった。

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