10月1〜2日、大分県日田市のオートポリスで開催されるスーパーGT第7戦『FAV HOTEL AUTOPOLIS GT 300km RACE』に向け、9月17〜18日に宮城県のスポーツランドSUGOで開催された第6戦SUGOの予選後、虫垂炎と腹膜炎に見舞われ急遽決勝レースを走れなくなってしまったグッドスマイル 初音ミク AMGの谷口信輝が、ドクターの出場許可をもらいオートポリス入りした。
谷口はスーパーGT第6戦SUGOの予選後、チームメンバーで食事をしている際に激しい腹痛を訴え、その後救急車で仙台市立病院に搬送され、虫垂炎と診断。そのまま入院となってしまった。その後9月22日に退院した後、第7戦オートポリスへの出場を目指し、十勝でのTGR GR86/BRZ Cupを欠場。体調を整えてきた。
そんな谷口の出場についてはドクターの許可が必要とされていたが、谷口は9月29日にSNS上で「オートポリスに出場OKを頂きました」と出場が可能になったことを報告。9月30日、搬入日のオートポリスにその姿をみせた。
「もう大丈夫。痛みがないと言ったら嘘になるけど。(手術で開腹した)4カ所傷があるわけだからね」と谷口はオートポリスでレース出場に向け、痛みはまだあるものの、準備を整えてきたと語った。
すでに9月28日には袖ヶ浦フォレストレースウェイでモーターファンの取材に参加したり、J SPORTSの収録に参加するなど運転もこなしているが、「スーパーGTではもっとキツくベルトを締めなきゃいけないので、それが痛いかもしれない」という。ただ谷口にとって重要なのは「痛みではない」とも。
「痛みはともかく、2週間メチャクチャ安静にしていたので、そこが心配かな。体力が落ちているから。まったくマラソンしたことない人が急に42.195km走ると大変でしょ?」
今回のレースウイークでは「片岡(龍也)の負担を増やしてしまって申し訳ないけど、決勝までは体力は温存」するという谷口だが、その目の奥に見える闘志はすでにいつものレースに臨むときのものだった。第4戦富士からタイヤトラブル→優勝→谷口欠場と、山あり谷ありのドラマが続いているグッドスマイル 初音ミク AMGだが、第7戦オートポリスはどんな週末になるだろうか。