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野分(のわき)して靴音溜(たま)る駅舎かな 東京 伊藤公一 <評>野分きが吹くと、駅舎には家へ帰ろうとする人々の押し合うような足音がたまってくる。野分きのなかの市井の人々を描く。 このバスは今日も空つぽ秋日和 伊万里市 田中秋子 <評>あっけらかんと乗客のいないバスを描く。山間か海辺か…