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IDCは10月27日(現地時間)、2022年第3四半期の世界スマートフォン出荷台数を発表した。それによると、第3四半期のスマートフォン出荷台数は、前年同期比で9.7%減少の3億190万台。これは、第3四半期の出荷台数としては過去最大の下げ幅であり、5四半期連続の減少とのことだ。

メーカー別シェアではサムスンがトップでアップルが2位、シャオミが3位という順位に変わりはないものの、トップ5までのうち、前年比で出荷増となったのはアップルの1.6%増のみという結果になっている。サムスンは7.8%減少、シャオミは8.6%の減少にとどまったが、4位のVivoは22.1%減少、同じく4位のOPPOが22.3%の減少と、大きく出荷台数を減らした。

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IDC Worldwide TrackerチームのNablia Popal氏は、「減少の大部分は需要の欠如、コストの上昇、新興市場でインフレが可処分所得の少ない消費者に影響を与えたことによるもの」と分析。2022年通年でも出荷台数は大幅な減少となるが、2023年には緩やかに回復すると予想している。

またIDCのRyan Reith氏は、プレミアムデバイスを販売する先進市場では、ベンダーなどが提供する分割支払いプランの拡大に支えられて好調に推移しているものの、世界市場が成長するには、新興市場の力強い回復が必要と分析している。