2022年のスーパーGT・GT300王者となったリアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rの藤波清斗とジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのドライバーズ選手権獲得ポイントは『52』。これは、2005年のスーパーGT発足以降のGT300王者のなかで、飛び抜けて小さな数字だ。良く言えば接戦、悪く言えばどの陣営も取りこぼしが多かったことになる。実際、今季のGT300クラスにおいて、全戦でポイントを獲得したドライバーはいない。
埼玉トヨペットGB GR Supra GTも、年間を通して大量得点のチャンスはありながらも、それを取りこぼしてきた1台だ。近藤收功エンジニアの言葉を借りれば、「本当にタラ・レバの多いシーズン」だった。