ラリーのミツビシが復活! 増岡浩総監督「大変誇らしく思う」トライトンで初参戦のAXCR総合優勝

 11月21日から26日にかけて、タイとカンボジアの2カ国でAXCRアジアクロスカントリーラリー2022が行われ、ミツビシが技術支援する“チーム三菱ラリーアート”は、チャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォン組105号車ミツビシ・トライトンが総合優勝を飾った。また、僚友のリファット・サンガー/シューポン・シャイワン組118号車トライトンは総合5位でフィニッシュしている。

 新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって、2020年から2年連続で中止となっていたAXCRが3年ぶりに復活。ミツビシは、同じく“復活”を果たした『RALLIART(ラリーアート)』ブランドを掲げるチーム三菱ラリーアートを結成し、ピックアップトラック『トライトン』の改造クロスカントリー車両“T1仕様”を用いて同ラリーに参戦した。

“復活”のチーム三菱ラリーアートが初参戦初優勝。トライトンでアジアクロスカントリーラリー制す

 11月26日、AXCRアジアクロスカントリーラリー2022のレグ5が行われ、総合首位でSS6に挑んだチーム三菱ラリーアートの105号車ミツビシ・トライトン(チャヤポン・ヨーター/ピーラポン・ソムバットウォン組)が、競技最終日も順位を守り総合優勝を飾った。

 タイのプライベーターチームであるタント・スポーツに、技術支援を行うかたちでAXCRに初参戦しているチーム三菱ラリーアート。ダカールラリー2連覇の“レジェンド”増岡浩総監督が率いるチームは計3台のミツビシ・トライトンで同ラリーに挑む予定だったが、3台目のマシンをドライブするサクチャイ・ハーントラクーンがレグ0終了後に新型コロナウイルス検査で陽性となったため、全長約3kmのスーパーSSを終えた段階で1台がリタイアに。チームは残る2台での戦いを強いられることとなった。

快走続く三菱ラリーアート、SS4を終えて総合首位を堅持。増岡浩総監督「悪路走破性がひときわ光った」

 ミツビシが技術支援を行うチーム三菱ラリーアートは11月24日、タイとカンボジアで開催されているAXCRアジアクロスカントリーラリー2022のレグ3を終えた段階で、チャヤポン・ヨーター組105号車ミツビシ・トライトンが総合首位、リファット・サンガー組118号車ミツビシ・トライトンが総合4番手につけている。

 21日(月)に開幕した3年ぶりのAXCRは、タイのブリーラムを起点に、隣国であるカンボジアのシェムリアップをフィニッシュ地点とするルートが設定されている。

青木拓磨 アジアクロスカントリーラリー2022 レグ0/レグ1レポート

アジアクロスカントリーラリー2022大会初日  3年ぶり、27回目の開催となる『アジアクロスカントリーラリー2022』がタイ・ブリーラムにて始まりました。  四輪参加は日本、タイ、インドネシア、カンボジア、台湾、韓国から …

三菱ラリーアート、コロナ陽性で1台が撤退も105号車トライトンがSS2で首位浮上/AXCR2022

 ミツビシ・トライトンのT1仕様を開発し、AXCRアジアクロスカントリーラリーに初参戦しているチーム三菱ラリーアートは、競技2日目となった11月22日(火)のレグ1でチャヤポン・ヨーター駆る105号車が総合首位に立った。チームメイトのリファット・サンガーは118号車の足回りにダメージを負って順位を落としたものの、総合8番手につけている。

 一方、119号車をドライブし前日に行われたスーパーSSで総合15番手タイムを記録していたサクチャイ・ハーントラクーンはSS1後に体調不良を訴え、その後の新型コロナウイルス検査で陽性が判明。本格的なステージを戦う前に今大会からリタイアすることとなった。なお、チームの他のスタッフはCOVID-19テストで陰性が確認されている。

初参戦の三菱ラリーアートは上々のスタート。アジアクロスカントリーラリー2022がタイで開幕

 11月21日、AXCRアジアクロスカントリーラリー2022がタイ、ブリーラムのチャーン・インターナショナル・サーキットで開幕した。6日間に及ぶ過酷なラリーに『ミツビシ・トライトン』のT1仕様を投入して初参戦するチーム三菱ラリーアートは、105号車を駆るチャヤポン・ヨーターが総合5番手、チームメイトの118号車リファット・サンガーが総合6番手、両名をサポートする119号車のサクチャイ・ハーントラクーンは総合15番手で初日のSS1を終えている。

 新型コロナウイルス感染症の影響を受けて2020年、2021年と2年連続で中止に追い込まれたAXCR。例年は8月に行われるイベントだが、今年は11月に日程を変更したうえで3年ぶりの開催が実現した。