2022-23年終盤となる2月にアイス&スノーのカルガリーを追加。1月からカナダ連戦に/NitroRX

 創設2年目となる2022年から、当初計画どおり“グローバル・シリーズ”へと変貌を遂げた『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/NitroRX)』が、アメリカ・アリゾナ州フェニックスでの第5-6戦を終え、年跨ぎの2022-23年シーズン第8戦としてカナダ・アルバータ州はカルガリーでの1戦を追加した。スタンピード・パークに専用トラックを設置して雪と氷のスノー&アイス戦を実施し、新年1月21~22日にケベックで開催の第7戦に続くカナダ連戦が計画されている。

 開幕戦となったイギリス・リデンヒル、第2戦スウェーデン、そして第3戦に予定されていたフィンランド戦の開催中止を経て、10月初旬に故郷アメリカへと凱旋した同シリーズは、地元初戦となったミネソタ州ミネアポリスにあるERXモーターパークを経て、アリゾナ州フェニックスはワイルドホースパスでのダブルヘッダー戦を実施。この最新ラウンドでは、初代シリーズチャンピオンにも輝くトラビス・パストラーナ(バーモント・スポーツカー)と、強豪ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)から参戦する開幕覇者ロビン・ラーソンがそれぞれ勝利を飾っている。

ジャマイカ出身マッコーネルが初優勝。パストラーナは今季初の“複数勝者”に/NitroRX第4-6戦

 10月29~30日にカリフォルニア州のグレンヘレンで第4戦を実施し、11月12~13日にはアリゾナ州フェニックスでの第5戦/第6戦を開催した創設2年目の『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/NitroRX)』は、強豪ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)から参戦のジャマイカ出身ドライバー、フレイザー・マッコーネルが第4戦で待望のシリーズ初優勝を達成。

 そして2020年のNASCARカップ・シリーズ王者でもあるチェイス・エリオットと、今季のデイトナ500覇者オースティン・シンドリックの“カメオ出演”も話題を呼んだフェニックス・ワイルドホースパスでの1戦は、初代シリーズチャンピオンにも輝くトラビス・パストラーナが勝利し、2022-23年シーズン初の”リピートウイナー”となっている。

元F1王者バトンがデビュー。NitroRX第3戦は開幕勝者ラーソンを降し、初代王者パストラーナが勝利

 北米開催の選手権として産声を上げ、創設2年目となる2022年から当初計画どおり“グローバル・シリーズ”へと変貌を遂げた『Nitro Rallycross(ナイトロ・ラリークロス/NitroRX)』第3戦が、10月1~2日に母国アメリカはミネソタ州ミネアポリスにあるERXモーターパークで開催され、欧州連戦を終えた地元初戦で、初代シリーズチャンピオンにも輝くトラビス・パストラーナが2022-23年シーズンの初優勝をマーク。強豪ドレイヤー&レインボールド・レーシング・ウィズ・JCレーステクニーク(DRR JC)から参戦のロビン・ラーソンとアンドレアス・バッケルドを撃破し、開幕連勝を飾ったDRR JC陣営を自ら止める勝利を飾った。

 シリーズ発起人としてチャンピオンシップのグローバル化に奔走したパストラーナは、その初年度となる2022年に向け、ワンメイク・フルエレクトリックSUVによるグループEクラスを最高峰に据えることを決断。モーター出力約800kW(約1070PS)、最大トルク1100Nmを誇り、0-100km/h加速わずか1.4秒をマークする新開発電動車両『FC1-X』の導入を実現させた。