9月17~18日、フランスのポール・リカール・サーキットで開催されているFIM世界耐久選手権(EWC)2022シーズン第4戦ボルドール24時間耐久ロードレースが現地時間17日15時(日本時間22時)にスタートしてから8時間が経過した。現在トップはERC Endurance Ducatiで、2番手がVILTAIS RACING IGOL、3番手はTATI TEAM BERINGER RACINGが続いている。
渥美心が参戦しているOG MOTORSPORT BY SARAZINは7番手、SSTクラスでは1番手。TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWは26番手だ。
今大会は43台が出場しており、気温22度、路面温度39度のドライコンディションでスタート。ポールスタートのBMW MOTORRAD WORLD ENDURANCE TEAM(BMWモトラッド)がホールショットを奪うが、F.C.C. TSR Honda France(TSRホンダ)とヨシムラSERT Motul(ヨシムラ)が一気にトップに浮上した。
2番手スタートのYART – Yamaha Official Team EWC(YARTヤマハ)は、またもエンジンのかかりが悪く、30番手ほどまでポジションダウン。1周目はヨシムラ、TSRホンダ、BMWモトラッドのトップ3となり、WEBIKE SRC KAWASAKI FRANCE(SRCカワサキ)、VILTAIS RACING IGOL、ERC Endurance Ducati(ERCドゥカティ)と続く。
3周目はヨシムラ、TSRホンダ、BMWモトラッド、ERCドゥカティが集団となりバトルを開始。4周目にERCドゥカティがトップに躍り出るとペースを上げていく。
10分が経過するとERCドゥカティ、ヨシムラ、TSRホンダ、BMWモトラッド、SRCカワサキの順となり、YARTヤマハは6番手まで追い上げた。10周目にYARTヤマハが5番手、SRCカワサキが6番手と入れ替わり、トップ5台が1分53秒台で周回する。
その後、BMWモトラッドが2番手に浮上するなど、トップ4はバトルを続け、30分経過すると周回遅れも現れ、TSRホンダ、ERCドゥカティ、BMWモトラッド、ヨシムラの順に。
そして、TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWが21周、ERCドゥカティが22周、ヨシムラとYARTヤマハが25周、BMWモトラッドとSRCカワサキが26周、TSRホンダは27周でルーティンのピットインと早くも戦略が分かれた。
このピットインを終えると、TSRホンダ、ヨシムラ、BMWモトラッドの3台のトップ集団に変わる。YARTヤマハ、SRCカワサキ、ERCドゥカティは数秒ずつ離れている状況だ。
レーススタートから1時間05分、ヨシムラSERT Motulがギヤボックスかエンジンにトラブルを抱えたようでピットイン。エンジンを下ろしての作業となり、最後尾までポジションダウンしてしまった。
1時間30分、TSRホンダ、YARTヤマハ、BMWモトラッドがトップとなり、約10秒差でERCドゥカティ、約15秒差でSRCカワサキが続くが、ERCドゥカティが早くも2度目のピットインを行う。1時間45分、上位勢は2度目のピットインを終え、2時間が過ぎることにはTSRホンダが首位、約5秒差でBMWモトラッドとYARTヤマハ、30秒差でSRCカワサキ、35秒差でERCドゥカティとなった。TATI TEAM BERINGER RACINGが1分50秒ほどギャップがあり7番手以降は周回遅れとなっている。
2時間10分、首位争いをしていたBMWモトラッドがタイヤのパンクでピットイン。14分ほどで8ラップダウンの38番手でコースインしたが、今度はエンジントラブルによりアウトラップでピットに入る。
2時間23分、その頃TSRホンダがオイル漏れのトラブルのようで、ガレージにマシンを入れて修復作業。約10分で28番手でコースに戻る。2時間36分、TONE RT SYNCEDGE 4413 BMWにもトラブルが発生して、18番手から33番手に後退したが6分ほどでコースに戻った。
3時間が経過するとYARTヤマハ、ERCドゥカティ、SRCカワサキのトップ3に。TATI TEAM、Wojcik Racing Team EWC 77、VILTAIS RACING IGOLが周回遅れで続く。
3時間22分、トップのYARTヤマハにもトラブルが出たようで、ガレージにマシンを入れる。これでトップはSRCカワサキ、2番手はERCドゥカティ、3番手がTATI TEAM BERINGER RACINGと続く。
3時間40分、BMWモトラッドのマシンが直らないことからリタイア宣言。鈴鹿8耐に続きレースを終えることとなった。3時間47分、2番手のSRCカワサキがマシンストップで、マシンを押してピットに戻る。約20分後に33番手でコースに戻った。
4時間が経過するとトップからERCドゥカティ、TATI TEAM BERINGER RACING、VILTAIS RACING IGOL、Wojcik Racing Team EWC 77、TEAM MOTO AINと続く。
4時間17分、TSRホンダがマシンをガレージに入れる。ルーティンのピットではないものの前もって準備がされており、エキゾーストのパーツを交換するために作業を行った。序盤に首位、1度目のトラブルで28番手から9番手まで浮上したが、再度19番手から追い上げることとなった。
そして5時間が経過する前に、ヨシムラがリタイアを宣言。BMWモトラッド、SEIGNEUR MOTORSPORT Team MONT BLANCに続き、3チームがレースを終えた。
6時間30分が過ぎるとNo Limits Motor Teamが4コーナーでクラッシュ。これによりセーフティカーが導入される。また、YARTヤマハがこのタイミングで39番手でコースに復帰したが、1周もできずに6コーナーでマシンストップ。その後リタイアとなった。
セーフティカーは約10分で解除となりレースが再開。その後は大きなトラブルなく3分の1レースが消化し、8時間が過ぎた。
トップはERCドゥカティ、2番手はVILTAIS RACING IGOL、3番手はTATI TEAM BERINGER RACING、4番手はWojcik Racing Team EWC 77、5番手はTSRホンダ、6番手はTEAM MOTO AIN、7番手はSSTクラストップのOG MOTORSPORT BY SARAZINといったオーダーに。
YARTヤマハ、BMWモトラッド、SEIGNEUR MOTORSPORT Team MONT BLANC、ヨシムラの4台がリタイアしたため、39台で残りの16時間レースを戦う。