9月20日、東京都議会で行われた令和4年第3回定例会のなかで、東京都の小池百合子都知事がエネルギー問題についての発言を行うなか「フォーミュラEの2024年の開催を目指し、関係者と協議を進めて参ります」と発言した。実現すればフォーミュラEにとっては初の日本開催となるとともに、日本での公道レースが実現する可能性もある。
この日定例会のなかで都政運営について発言を行った小池都知事は、東京、そして日本が置かれる経済状況、エネルギー状況などに触れた。このなかで都知事は、グリーン水素の利活用についても触れている。
さらに都知事は「我が国の産業界では、バイクの完全EV化を目指す動きも出てきました。世界各国で環境規制が厳格化するなか、ZEV(ゼロエミッションビークル)へのシフトをさらに急がなければなりません」と語り、続いてこう発言を行った。
「その起爆剤ともなり得る、世界最高峰の電気自動車レース、フォーミュラEの2024年の開催を目指し、関係者と協議を進めて参ります」
都知事の発言のなかに出たABB FIAフォーミュラE世界選手権は、電気自動車によるフォーミュラカーレースで、2014-15シーズンにスタートした。ヨーロッパをはじめ多くの自動車メーカーが参戦しており、日本からはニッサンe.ダムスが参戦している。
ただフォーミュラEは大きな特徴があり、電気自動車の普及を目指すこと、さらに騒音が少ないことなどをアピールするべく、これまでの開催はすべて市街地で行われてきた。なかにはリゾート地や飛行場、スタジアムなどを活用した例がある。都知事の発言ということは東京都内での開催ということを考えると、その開催地も非常に気になるところだろう。
2015年には、六本木で現衆議院議員の山本左近がドライブし、フォーミュラEのデモランが行われたこともあるが、この際には公道を封鎖しての非常に短い距離だった。2024年に向け、開催に向けてどんな動きがあるのか、非常に気になるところだ。
東京都議会 令和4年第3回定例会 録画映像(フォーミュラEに関する発言は32分34秒から)
https://www.gikai.metro.tokyo.jp/live/video/220920.html