ニッサン、フォーミュラEシーズン9へ向け新カラーリングを発表。日本の伝統を表現した桜のデザインに

 12月1日、ニッサンは2022/2023年ABB FIAフォーミュラE世界選手権“シーズン9”に参戦するニッサン・フォーミュラEチームのマシンのカラーリングを発表。日本を象徴する花のひとつである桜のデザインを取り入れた印象的なカラーリングが施された姿が初披露された。

予選2列目獲得のミケル・アズコナが初王座。決勝はジル・マグナスが“最後の勝者”に/WTCR最終戦

 バーレーンに続くシリーズ初の中東連戦であり、2018年から創設されたWTCR世界ツーリングカー・カップの歴史に幕を降ろす“真のフィナーレ”でもある2022年第9戦が、11月25~27日にサウジアラビアのジェッダ・コーニッシュ市街地サーキットで開催され、予選でQ2突破を決めたBRCヒョンデN スクアドラ・コルセのミケル・アズコナ(ヒョンデ・エラントラN TCR)が、ライバルの脱落もあり自身初のワールドチャンピオンを獲得した。

 決勝はアウディ陣営のコムトゥユー・レーシングが席巻し、レース1はナサニエル・ベルトン(コムトゥユー・DHLチーム・アウディスポーツ/アウディRS3 LMS 2)が、レース2はジル・マグナス(コムトゥユー・チーム・アウディスポーツ/アウディRS3 LMS 2)が制覇し、マグナスはWTCR“最後の勝者”の称号を得て、シリーズは5年間の波乱と蓄積に終止符を打った。

マクラーレン・フォーミュラEがジェイク・ヒューズの起用を発表。レネ・ラストとのコンビに

 現地時間11月29日、2022/2023シーズンよりABB FIAフォーミュラE世界選手権に参戦するNEOMマクラーレン・フォーミュラEチームは、シーズン9のチームドライバーとしてジェイク・ヒューズの起用を発表した。すでに起用が発表されていたレネ・ラストとヒューズのコンビで、NEOMマクラーレン・フォーミュラEチームは参戦初年度の戦いに挑む。

FIA F2&FIA F3に新チーム登場。非営利チーム『PHMレーシング』がチャロウズとタッグを組む

 現地時間11月28日、FIA F2とFIA F3はドイツのPHMレーシングが、2023年シーズンよりチャロウズ・レーシング・システムとタッグを組み、『PHMレーシング・バイ・チャロウズ』として参戦すると発表した。

 ポール・ミュラー率いるPHMレーシングは2021年に設立された新興のレーシングチーム。しかし、チームスタッフの多くは2021年にシングルシーターでの活動を終えたドイツのミュッケ・モータースポーツの元スタッフだ。

代表のカップ移籍に伴い、カイル・ブッシュ・モータースポーツもシボレーへのスイッチを表明/NASCAR

 2022年限りで15年間在籍したジョー・ギブス・レーシングを離れ、2023年は心機一転シボレー陣営のリチャード・チルドレス・レーシング移籍を決めたカイル・ブッシュの動きに伴い、自身が運営するカイル・ブッシュ・モータースポーツ(KBM)もトヨタからシボレーへのスイッチを表明。来季よりNASCARキャンピング・ワールド・トラック・シリーズ改め『クラフツマン・トラック・シリーズ』となるシーズンに向け、2台の『シボレー・シルバラードRST』を投入し、こちらも移籍組のジャック・ウッドとチェイス・パーディを起用するとアナウンスした。

 一方、そのKBMとは対照的にフォード陣営として戦ってきたデビッド・ギリランド・レーシングは、来季よりトヨタに“復帰”して新生トリコン・ガレージとして4台体制を構築。タナー&テイラー・グレイと、コーリー・ハイムがフル参戦し、4台目はラウンごとにトヨタの若手有望株にシートを提供するという。

ホンダサンクスデーで今年も奮闘の佐藤琢磨。気になる2023年のシートについては「なるべく良い環境、良い状態でのぞみたい」

 快晴となった11月27日、モビリティリゾートもてぎで“ホンダレーシングサンクスデー”が開催された。観客を入れてもてぎで行われるのは3年ぶり。コロナ対策をして国内外のホンダドライバー、ライダーが一堂に会しイベントを盛り上げた。

 F1ではレッドブルのマックス・フェルスタッペン、セルジオ・ペレス、アルファタウリのピエール・ガスリー、角田裕毅、MotoGPのマルク・マルケスが揃うなどホンダならではの豪華なラインアップとなった。

『DTMの売却』も検討か。シリーズを運営するITRが、ADACとの交渉を認める

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権の運営団体であるITRが、同シリーズの売却の可能性を含め、その将来についてADAC(ドイツ自動車連盟)と交渉していることが明らかとなった。

 業界筋によれば、『ADAC GTマスターズ』の主催団体でもあるADACは、GT3レギュレーションでの2年目のシーズンを終えたばかりのDTMを買収する可能性もあるという。

 まだ両者の間での契約は成立していないものの、DTMの広報担当者はSportscar365の取材に対し、交渉が行われていることを認めた。

ドライビングマナーに揺れた2022年DTMをレースディレクターが総括。問題への対処は「単に仕事の一部」

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権でレースディレクターを務めるスコット・エルキンスは、彼にとっての初年度となった2022年に、ドライバーと競技団が「互いに尊重しあう」ことができた、と語っている。

カート・ブッシュの代役を務めたタイ・ギブスがカップ昇格。ライアン・プリースも復帰へ/NASCAR

 2022年のNASCARエクスフィニティ・シリーズで新チャンピオンに輝き、最高峰カップシリーズではカート・ブッシュ(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)の代役としてシーズン後半を戦ったタイ・ギブスが、来季よりフルタイムでのカップ戦昇格を果たすことが確定。デニー・ハムリン、クリストファー・ベル、マーティン・トゥルーエクスJr.らとともに、移籍を決めたカイル・ブッシュ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)の後任として4台目をドライブすることが決まった。

 7月のポコノ・レースウェイでクラッシュを喫し、脳震盪とその影響で長期離脱を強いられたカートは、終盤プレーオフに突入した地元ラスベガスでの1戦を前に、惜しまれつつの引退を表明。そのキャリアに幕を閉じる決断を下した。その離脱期間中に45号車(プレーオフではダレル“バッバ”ウォレスJr.へのナンバー引き継ぎで23号車)を託されたジョー・ギブス・レーシング(JGR)の御曹司は、カップ3戦目のミシガンで10位フィニッシュを果たしたのを最上位に、最高峰クラスで15戦に出走していた。

岩佐歩夢はダムスから出走。FIA F3王者マルタンスはARTから/FIA F2ポストシーズンテスト

 FIA F2は、11月23日〜25日にアブダビのヤス・マリーナ・サーキットで行われるFIA F2ポストシーズンテストの参加ドライバーを発表した。2022年シーズン、フランスのダムスよりFIA F2デビューを果たし、通算2勝のランキング5位で終えた岩佐歩夢は、今回のポストシーズンテストについてもダムスより参加することが明らかとなった。