9月22日、栃木県のモビリティリゾートもてぎでMotoGP第16戦日本GPの搬入や設営が行われた。パドックでは、メディアスクラムや木曜日会見が開かれたが、その取材のなかで見つけた各種トピックスをお届けする。
■津田拓也の直前インタビュー
当初はワイルドカードとして参戦する予定だった津田だが、欠場となったジョアン・ミルの代役としての立場に変わった。
それにより、テストチームのスタッフではなく、レギュラーチーム(ミル)のスタッフととともに挑むこととなる。
「マシンは大差はない」と津田は語り、いつももてぎでテストしているものに変更して走ることになると思われる。
事前の意気込みは別記事『津田拓也「みんな最後だと分かって走る。磨き上げたマシンをぜひ見て欲しい」/MotoGP第16戦日本GP』https://www.as-web.jp/bike/862442でお伝えした通りだ。
■長島哲太の直前インタビュー
普段のテストチームのスタッフがつき、テストも兼ねての参戦となる長島。「ほかのテストライダーとは心構えは違うと思います。Moto2でも勝っていて、プライドもある」と語る。
テストだけでなく「自分のスキルアップも考えながら」レースに挑むといい、「120%で走る」と意気込んだ。
事前の意気込みは別記事『FP1からトップを狙っていく! MotoGP日本GPにワイルドカード参戦する長島哲太』https://www.as-web.jp/bike/858493でお伝えした通りだ。
■濱田寛太が初参戦
第15戦アラゴンGPのFP3で左手首の橈骨(とうこつ)を複雑骨折したアルベルト・スーラ(Rivacold Snipers Team)の代役として、濱田寛太が参戦することとなった。
イデミツ・アジア・タレント・カップに2020~2021年に参戦し、今季はジュニアGP世界選手権にレギュラー参戦しているライダーだ。
■山中琉聖、2023年のシートを発表
22日に、山中琉聖(MT Helmets – MSI)はGASGAS Aspar Teamに移籍することを発表した。これでMoto3に5年間参戦することが決定した。
■マルク・マルケスのスペシャルヘルメット
木曜日会見後にマルケスに「ヘルメットのデザインコンセプトはなんですか?」と直撃すると、「SHOEIのスタッフと話して決めたんだけど、招き猫が運を呼ぶからで、“スペシャルツール”も入れた」と返答をくれた。
招き猫は以前のスペシャルヘルメットにも採用されたが、“スペシャルツール”はヘルメット後部の招き猫の横に描かれている江戸時代の町火消の各組が用いた旗印『纏(まとい)』のことだ。
平仮名の『め』は有名な『火消しのめ組』であろう。また、ヘルメット上部の線は纏を振った時の馬簾(ばれん)がなびくことをイメージしているという。
そのほか、招き猫の鈴は『勝』、小判にゼッケンの『九三』、『火用心』などと漢字が使用されている。
■中上貴晶のスペシャルヘルメット
中上は2019年のMotoGP日本GPから色鮮やかな『ステンドグラス』をモチーフに、幸運の象徴『四つ葉のクローバー』を融合させたヘルメットを使用していた。
3年ぶりの日本GPでは、『秋』をコンセプトに、日本の伝統的なデザインを取り入れ、ヘルメット後部には愛犬が描かれたものを使用する。また、ブーツも同様に紅葉がデザインされている。