9月23日、2022年MotoGP第16戦日本GP MotoGPクラス初日のフリー走行1回目が栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われ、津田拓也(チーム・スズキ・エクスター)は1分46秒718で25番手に入った。
津田は、当初はワイルドカード参戦する予定だったが、ジョアン・ミルの代役として参戦することになった。そのため、テストチーム、テストのバイクではなく、ミルのスタッフ、ミルのGSX-RRで走った。
「ジョアン・ミル選手のバイクを使ったので、テストのバイクとは違いました。同じようなセッティングでも、フィーリングが違ったり、最初は少し乗りにくい部分があり、アジャストするのにちょっと時間がかかってしまったり、ちょっと上手いこといきませんでした。ほぼ同じでも使ってるものが少し違ったりすると、全然別ものになります。走り始めはちょっとパニックになりそうだったんですけど……」
そう語る通り、津田はセッション開始約9分に1コーナーで止まりきれずオーバーランをしていた。また、コーナリングの際に挙動を確認するような走りも見られた。
75分間のセッションで、5回の走行を行い、1分49秒からコースインのたびに約1秒ずつ更新して1分46秒718を記録した。
「でもチームが最後良くまとめてくれて、普通には乗れるようになりました。最後の方でジョアン選手のバイクと自分のセッティングを合わせることができたので、順位的には良くないですけど、良い走りができるような感じにはなってきたので、明日に向けてはすごくポジティブです」
2017年の第4戦スペインGP以来、2度目の出場となるが、「今日の方が緊張してるなという感じはします。前は海外ですし、緊張もあんまりしないなと思いました。日本GPだし、もう最後だし、頑張ろうだけじゃなく、周りの人たちに見てもらいたなっていう気持ちが強いので、その時よりは緊張します。でもそれはいい意味でです」と語った。
また、久々にMotoGPライダーと走り、「MotoGPライダーっていうのは本当に桁違いに強くて、最初から1分44秒台のタイムを出しているので、一緒に走ってみて『こうやってるんだな』とか、『もっとこうやったらいいのかな、ああやったら速く走れるのかな』というものが見えました」と感じたという。
予選日は雨の予報だが、MotoGPマシンで雨の経験は「ちょっと走ったとかその程度で、経験値がないので、まず走って確認して、レインタイヤの2種類どっちを使うのかっていうのを知るとこから始まります」というが、「進めないといけない部分も結構明確ですし、そこはちゃんとしていきたいです」と締めた。