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 北米でスポーツカーレースを統括するIMSAは9月21日、10月1日にジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで開催するウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦のエントリーリストを発表した。5クラス計48台の車両が名を連ねている。

 IMSAの今季最終戦となるプチ・ル・マンは、同時に最高峰カテゴリーDPiのラストレースともなる。来季からはACOフランス西部自動車クラブ/FIAとのコラボレーションに基づく『LMDh』車両によるトップカテゴリー、『GTP』へと生まれ変わるからだ。

 デイトナ24時間、セブリング12時間、ワトキンス・グレン6時間とともに『ミシュラン・エンデュランス・カップ』を構成する最終戦では、アクション・エクスプレス・レーシング(アリー・キャデラック)の48号車キャデラックDPi-V.RがDPiクラスに戻ってくる。ドライバーはマイク・ロッケンフェラー/小林可夢偉/ジミー・ジョンソンという3名だ。

 この48号車の参戦により、最後のDPiクラスのレースは7台で争われることとなった。

 なお、既報のとおりウェイン・テイラー・レーシングの10号車アキュラARX-05には、ブレンドン・ハートレーが第3ドライバーとして加わる。可夢偉、ハートレーと同じくトヨタGAZOO RacingのWECドライバーでもあるマイク・コンウェイは、おなじみのウェーレン・エンジニアリングの31号車キャデラックからの参戦となる。

2022年IMSA第2戦セブリング12時間レースを走るウェイン・テイラー・レーシングの10号車アキュラARX-05
2022年IMSA第2戦セブリング12時間レースを走るウェイン・テイラー・レーシングの10号車アキュラARX-05

 また、発表されたエントリーリストでは、キャデラック・レーシングの2台の第3ドライバーが空欄となっているが、チームは20日のSNSへの投稿により、スコット・ディクソンが01号車に、ライアン・ハンター・レイが02号車に加わることを明らかにしている。

 このほか、WEC世界耐久選手権ではプジョー9X8を駆るロイック・デュバルが、JDCミラー・モータースポーツの5号車キャデラックから参戦するほか、エリオ・カストロネベスはメイヤー・シャンク・レーシング60号車アキュラのステアリングを握る。

 LMP2クラスには7台、LMP3には11台、GTDプロには7台、そしてGTDクラスには16台の車両がエントリーしている。

 LMP2では、トリスタン・ヌネスがジョナサン・ボマリトに代わってPR1/マティアセン・モータースポーツの11号車オレカ07・ギブソンで2戦連続の出場を決め、セバスチャン・モントーヤがドラゴンスピード81号車で再登場、父親であり元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤと組みレースに出場する。

 なお、チームオーナー兼ドライバーのフリッツ・バン・イアードがマネーロンダリングに関する事件の捜査を受けているレーシングチーム・ネーデルランド29号車だが、バン・イアードを含めた3人のレギュラードライバーで参戦することになっている。バン・イアードはその後身柄を解放されてはいるが、捜査は続いているため、国際的なレース活動ができるかどうかは不透明となっている。

 GTカテゴリーでは、ウェザーテック・レーシング79号車メルセデスAMG GT3ではクーパー・マクニールが出走せず、3人のファクトリードライバーでチームを構成することになった。これにより、79号車はGTDクラスからGTDプロクラスへと、エントリーを移している。

 IMSAは合わせてプチ・ル・マン・向けのBoP(性能調整)テーブルを発表したが、DPiは前戦ロードアメリカ、GTは前戦バージニア・インターナショナル・レースウェイから、変更されていない。

2022年IMSAプチ・ル・マン エントリーリスト(PDFが開きます)