フェラーリ、メルセデスに続き3社目はマクラーレン。スカイ・テンペスタ、ガルフ12時間参戦を発表

 スカイ・テンペスタ・レーシングは、12月9~11日にアブダビで開催されるIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ最終戦に、ガレージ59と提携しマクラーレン720S GT3で参戦すると発表した。

 スカイ・テンペスタとガレージ59による初めての共同プログラムとなるガルフ12時間レースでは、クリス・フロガット、エディ・チーバー3世、ジョナサン・ホイ、ケビン・ツェの計4名が“スカイカラー”の93号車マクラーレン720S GT3をシェアする。

前半戦だけ“超過密”。いびつな日程の2023年に備えるチーム&ドライバー「いつも富士が問題」との声も

 2023年、WEC世界耐久選手権は既報のとおり1イベント増となる全7戦のレースを行う。ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズなど、多くのドライバーや関係者がエントリーする他シリーズとの関係などから、特にシーズン前半の日程が非常に過密になってくるなか、これまでにない準備を強いられているチームもあるようだ。

16歳のジョシュ・ピアソン、ギド・バン・デル・ガルデとともにTDSレーシングからIMSAの耐久戦出場へ

 フランス籍のTDSレーシングは、チームとして初のフル参戦となる2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権LMP2クラスにおいて、ギド・バン・デル・ガルデとジョシュ・ピアソンをドライバーに起用することを明らかにした。

Dステーション・レーシングが2023年のアジアン・ル・マンに参戦。WEC同様のメンバーに

 11月28日、Dステーション・レーシングは2月に中東で集中開催される2023年アジアン・ル・マン・シリーズに参戦すると発表した。WEC世界耐久選手権同様、星野敏/藤井誠暢/チャーリー・ファグというメンバーで挑む。

「グッドスマイルの1勝は素晴らしい」メルセデスAMG首脳に聞く2022年総括と次期GT3車両、そしてル・マン参戦

 11月19〜20日に行われたマカオGTカップでは予選レース、メインレースともにメルセデスAMG GT3が優勝するなど、世界のGT3レースシーンで常にトップを走り続け、数多くの勝利を挙げるメルセデスAMG。現行GT3車両であるメルセデスAMG GT3 Evoのホモロゲーション期限も迫るなか、2024年にはWEC世界耐久選手権/ル・マン24時間がGT3車両に対して門戸を開くタイミングを迎える。

 そんなメルセデスAMGを取り巻く環境のいまと将来について、カスタマーレーシングを率いるシュテファン・ヴェンデル代表に聞いた。

■日本人のワークスドライバー誕生も願う

2024年に登場予定、アルピーヌLMDhの開発が加速。要因に“先行する”アキュラの存在

 アルピーヌ・レーシングのエグゼクティブディレクターであるブルーノ・ファミンは、オレカとシャーシ提携を結んでいるアキュラが来年1月の新型プロトタイプのデビューに近づくにつれ、ルノーブランドの2024年型LMDh車の開発が「加速している」と語った。

 アキュラがIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2023年開幕戦である『デイトナ24時間レース』に間に合うよう、LMDhのホモロゲーション取得を支援したオレカの仕事と、フェラーリ296 GT3の組み立てやヘッドクォーターの拡張は、フランスのシャシーコンストラクターが今年いくつかのタスクを優先するように促した。

体制継続の2023年。ライバル“激増”時代に向け「さらに改善を進めていく必要がある」と小林可夢偉TGRチーム代表

 11月25日、トヨタGAZOO Racingは2023年のWEC世界耐久選手権参戦体制を明らかにした。2台のトヨタGR010ハイブリッドを擁し、2022年シーズンにダブルタイトルを獲得したトヨタは、2023年はより困難な戦いへと挑むことになる。フェラーリ、ポルシェ、キャデラックといった新たなライバルたちが、最高峰ハイパーカークラスに参戦を開始して来るからだ。

 体制発表に際し、2022年に引き続き7号車のドライバーとチーム代表を兼任する小林可夢偉、そして5人のドライバーは、激戦が予想される2023シーズンに向け、次のとおりコメントを発表している。

TOYOTA GAZOO Racing、2023年のWEC参戦体制を明らかに。ドライバー6名に変更なし

 WEC世界耐久選手権に参戦するTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は11月25日、2023年の参戦体制を発表した。来季も引き続き2台の『トヨタGR010ハイブリッド』をシリーズに投入。そして2022年と同じ6名のドライバーを継続して起用し、新たなライバルが増えるハイパーカークラスでのタイトル防衛を目指す。

■リザーブドライバーは発表されず

女性ドライバー中心に参戦してきたリシャール・ミル・レーシングが活動停止「もはやその地位を疑う余地はない」

 WEC世界耐久選手権に参戦するリシャール・ミル・レーシング・チームが、活動を停止することを明らかにした。

 シグナテックが運営し、スイスの時計メーカーであるリシャール・ミルが出資していたフランスのこのチームは、女性レーシングドライバーに対し機会を提供してきたが、2023年のWECには参戦しない。

 2019年末に設立されたチームは、2020年にELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦を開始。2021年にはWECのLMP2カテゴリーにオール女性ドライバーラインアップで参戦した。

わずか2年で最高峰へ。ポルシェ963陣営に抜擢のイーフェイ・イェ「優勝のチャンスはある」

 2023年、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスにハーツ・チーム・JOTAのポルシェ963から参戦することが決定したイーフェイ・イェ。22歳の中国人である彼は、シングルシーターからスポーツカーへと転向してわずか2年で、トップカテゴリーにデビューすることになる。