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 全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6ラウンドは9月25日、岡山国際サーキットで第17戦の決勝レースが行われ、2番手スタートの小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)が緊迫のトップ争いを制し優勝。太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が3位となったため、小高が2022年のシリーズチャンピオンを獲得した。

 6ラウンドで争われてきた2022年のスーパーフォーミュラ・ライツも、いよいよ最終日となる第17戦/第18戦の決勝日を迎えた。小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)と太田格之進(HFDP WITH TODA RACING)が可能性を残すチャンピオン争いも、この2レースで決着をみることになる。

 前日の予選ではセカンドベストでグリッドが決し、木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING)がポールポジションを獲得。小高が2番手、太田が3番手に並んだ。4番手には菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)が並ぶオーダーで、9時20分に第17戦の決勝がスタートした。

 好スタートを決めたのは、2番手の小高。一方ポールポジションの木村はやや遅れ、3番手スタートの太田が並びかけていく。小高の後方で木村と太田はパイパーコーナーに向かうまでサイド・バイ・サイドでバトルを繰り広げるも、木村が2番手を守ることになった。

 ただその後方では、マスタークラスのDRAGON(TEAM DRAGON B-MAX 320)と今田信宏(JMS RACING with B-MAX)がヘアピン進入で接触。今田の車両がグラベルにストップしたことから、レースはセーフティカーランとなった。

 5周目にレースがリスタートを迎えると、トップの小高は1分22秒800、さらに翌周には1分22秒612とファステストラップを連発する。しかし7周目、木村は1分22秒586を記録しファステストラップを奪うと、小高との差を縮めていった。

 しかしレース中盤、今度はファステストラップの1ポイントを獲ろうと小高、木村、さらに太田とファステストラップ更新の応酬が続く。ただオーダーは最後まで変わることなく、小高は最後まで木村を退けるとトップチェッカー。これで10ポイントを獲得した。

 2位は木村、そして3位は太田で、5ポイント獲得に留まることに。この結果、この週末苦しみ続けていた小高が2022年のチャンピオンを決めることになった。TOM’Sはすでに決めているチーム部門、エンジンマニュファクチャラー部門とともに三冠を達成した。一方、3位の太田は悔しさを露わにし、なかなかヘルメットを脱ぐことができなかったが、レース後の記者会見では吹っ切れた表情で小高のチャンピオンを祝福した。

 4位は菅波、5位は古谷悠河(Deloitte. HTP TOM’S 320)、6位は平良響(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)という結果に。ロベルト・メルヒ・ムンタン(B-MAX Racing 320)は途中まで7番手につけていたが、セーフティカー中の追い越しでペナルティをとられ、ピットイン後レースを終えている。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第6大会
第17戦岡山国際サーキット 決勝結果

Pos. No. Driver Car Engine Laps Grid Qualify
1 37 小高一斗 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 18 2 1’21.243
2 1 木村偉織 HFDP WITH B-MAX RACING スピースA41 18 1 1’21.229
3 2 太田格之進 HFDP WITH TODA RACING スピースA41 18 3 1’21.305
4 50 菅波冬悟 Byoubugaura B-MAX Racing 320 スピースA41 18 4 1’21.517
5 36 古谷悠河 Deloitte. HTP TOM’S 320 トムスTAZ31 18 5 1’21.553
6 38 平良響 Kuo モビリティ中京 TOM’S 320 トムスTAZ31 18 7 1’21.761
7 35 野中誠太 PONOS Racing TOM’S 320 トムスTAZ31 18 6 1’21.615
8 10 元嶋成弥 Kデンタルオフィス Rn スピースA41 18 8 1’22.254
R 98 R.メリ B-MAX Racing 320 スピースA41 12 9 1’22.321
R 30 DRAGON(M) TEAM DRAGON B-MAX 320 スピースA41 0 10 1’23.581
R 4 今田信宏(M) JMS RACING with B-MAX スピースA41 0 11 1’23.764

天候:晴れ 路面:ドライ
ファステストラップ:木村偉織(HFDP WITH B-MAX RACING) 1’22.281 14/18
ペナルティ:ゼッケンNo.98は、FIA国際モータースポーツ競技規則 付則H項第2章2.10.10(セーフティカー中での追い越し)違反により、ドライブスルーペナルティを課した。

全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 スタート
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 スタート
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 1周目のヘアピンで接触しストップした今田信宏(JMS RACING with B-MAX)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 1周目のヘアピンで接触しストップした今田信宏(JMS RACING with B-MAX)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 小高一斗(Kuo モビリティ中京 TOM’S 320)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 菅波冬悟(Byoubugaura B-MAX Racing 320)
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 2022年のチャンピオンを決めた小高一斗
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 2022年のチャンピオンを決めた小高一斗
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 握手をかわす小高一斗と太田格之進
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 握手をかわす小高一斗と太田格之進
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 表彰台
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 表彰台
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 2022年のチャンピオンを決めた小高一斗
全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権第17戦岡山 2022年のチャンピオンを決めた小高一斗