2023年に新型LMDh、『BMW Mハイブリッド V8』をデビューさせるBMWが、開幕2戦の耐久レースにおける追加ドライバー2名を発表した。
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦のデイトナ24時間、同じく第2戦のセブリング12時間レースでは、シェルドン・ファン・デル・リンデとマルコ・ウィットマンがチームRLLに加わり、GTPクラスへと参戦する。
両ドライバーはBMWのファクトリードライバーとして、これまでGTレースやDTMドイツ・ツーリングカー選手権など幅広いカテゴリーで活躍してきた。2023年1月、彼らはBMWの新型LMDh車両でプロトタイプレースへとデビューを飾ることになる。
既報のとおり、2023年IMSAのレギュラードライバーは24号車がコナー・デ・フィリッピ/ニック・イェロリー、25号車がフィリップ・エング/アウグスト・ファーフスと決定している。さらに開幕戦デイトナではコルトン・ハータが加わることもアナウンスされているが、今回発表された2名とハータがどちらの号車をドライブするかは明らかにされていない。
デイトナでは4名のドライバーを登録することが可能だが、セブリングでは3名までに制限される。したがって、BMW Mハイブリッド V8のデイトナ24時間レースにおける残りのシートはひとつとなった。
なお、ファン・デル・リンデとウィットマンは、2022年のデイトナ24時間では、チームRLLが操るBMW M4 GT3をシェアした。また、ウィットマンはセブリングのGTDプロクラスにも参戦し、ファーファス、イェロリーとともにクラス4位でフィニッシュしている。
「アメリカでのレースはいつも特別なものだ」と、先日2022年のDTMタイトルを獲得したファン・デル・リンデは述べている。
「来年、LMDhの一員でいられることを誇りに思う。デイトナは素晴らしい歴史を持つレースだ。2年連続でBMW MチームRLLから出場できることを楽しみにしている」
「今回は(GTカテゴリーではなく)総合優勝を目指すことになり、デイトナやセブリングのイベントはよりエキサイティングなものになるだろう」
フロリダ州で行われる耐久2イベントに参加するBMWの新たなプロトタイプドライバーは、いずれもLMDhのホモロゲーション前テストに参加している。
ファン・デル・リンデは、7月に行われたシェイクダウンに立ち会っている。ウィットマンは、10月上旬にミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで周回を重ねたばかりだ。
「来シーズンもIMSAシリーズに参戦し、デイトナ24時間やセブリング12時間のようなクラシックレースに参加することを楽しみにしている」と、ウィットマンは語った。
「BMW Mハイブリッド V8で数日間のテストを行ったが、このようなプロジェクトに参加できることに感激している」
「このクルマはダウンフォースが大きく、パワーもあり、ABSなどのドライバー支援システムもない、本当のプロトタイプだ。IMSAの4人のレギュラードライバーをサポートするのは、きっとクールな体験となるだろう」