11月19日、GTワールドチャレンジ・アジアやヨーロピアン・ル・マン・シリーズ等で活躍するCARGUY Racingが、静岡県小山町に購入した新たなファクトリー『御殿場巨大工場』を使って、チーム代表である木村武史が社長を務める株式会社ルーフ、さらにCARGUYとともにモータースポーツやクルマ業界に携わる仲間、さらには一般のクルマ好きの一般のファンも招き、『CARGUY NIGHT』と題したパーティを開催した。
富士スピードウェイ東ゲートそばにファクトリーを構えているCARGUY Racingは、国内外のレースに参戦を続け、今季はGTワールドチャレンジ・アジアのチャンピオン獲得を果たしたほか、木村がケッセル・レーシングとともにヨーロピアン・ル・マン・シリーズで活躍。2023年のル・マン24時間参戦権を獲得した。
この日開かれた『CARGUY NIGHT』は、ルーフ社長として、さらにCARGUY Racing代表として携わるモータースポーツの仲間、さらにクルマ好きの仲間、そしてクルマを愛する一般のファンまでも木村が自費で招き、従来のファクトリー近くに購入した、静岡県駿東郡小山町棚頭の『CARGUY御殿場巨大工場』を使って盛大に行ったパーティだ。GTワールドチャレンジ・アジアのタイトルを決めたときに木村が思いついた企画でもある。
「この工場、買ったのはいいんですが、大きすぎるんです。そこで、こういうクラブイベントをやってみたらどうかと思いまして。私たちの世代はディスコなどに行っていましたが、AE86で乗り付けながら、すごい世界だと思ったんです。そこで私は起業しようと思いました」と木村。
「このイベントを通じて、クルマ好きの皆さんにスーパーカーのオーナーたちの市民権を得て欲しいと思ったんです。こういうクルマに乗れるのは、ある程成功した方だと思いますが、そういった方々がよりカッコいい乗り方で、映えるようにしたいと思いました」
日中から、御殿場巨大工場にはSNS等での呼びかけに集まったスーパースポーツカーが続々と集結。広大な駐車場を埋め尽くしていった。集まった数は100台近くで、木村代表は自らメガホンを握り車両誘導に汗を流した。さらに、CARGUY Racingでコンビを組むケイ・コッツォリーノや、スーパーGTで第3ドライバーも務めた川端伸太朗もスタッフとして誘導を行うシーンも。
多くのスーパーカーに加え、なんと1000人ほどの来場者が訪れたこのイベントだが、モータースポーツ界からはCARGUYとともにGTワールドチャレンジ・アジアを戦ったCOMET RACINGのメンバーや、工場がそばにあるD’station Racing、スーパーGTをともに戦ったPACIFIC RACINGのスタッフ、またGTワールドチャレンジ・アジアでライバルだったYogibo Racingの芳賀美里監督、横溝直輝、さらにインタープロトで所属する松田次生も東京都庁前でのデモランを終え駆けつけた。
イベントは日中からスーパーカーオフ会、さらに、立ち技打撃格闘技『RISE』のエキジビションマッチが行われ、自らTARGET SHIBUYAでキックボクシングも行う木村は、訪れた来場者に、ファイターたちへの支援を呼びかけた。また、広大なファクトリーをうまく使いながら、レーシングシミュレーター、高級ゴルフスタジオのMY GOLF RANGEによるレッスン会、CARGUY Racingの車両にもロゴがつくAUBE HAIRによる女性向けスタイリングなど、さまざまな催しが行われた。さらに、オープニングに続いて木村からル・マン24時間出場決定が報告されると、大きな拍手が起きた。
もちろんフード、ドリンクも豪華かつ無料と大盤振る舞い。「タダじゃないんですよ(笑)」と木村は笑いをとったが、ともに楽しむことが木村の信条。自らていねいにイベントの説明を行うなど、獅子奮迅の活躍で来場者をもてなした。
イベントは最後に、木村の友人でもあるというTRFのYU-KIさんのライブが行われる予定になっていたが、その前にステージを大いに盛り上げたのが、なんとYogibo Racing芳賀監督による圧巻のDJ。プロ並みのターンテーブルさばきでステージを大いに盛り上げ、コッツォリーノ、木村がそれをさらに盛り上げてみせた。この芳賀監督のDJから、YU-KIさんの『BOY MEETS GIRL』に繋がるリレーに、フロアは大盛況。CARGUY NIGHTは盛大に初日の幕を閉じた。11月20日(日)には、富士スピードウェイでこの日参加したスーパーカーたちのオーナーの走行や、同乗走行などが行われる。