2022年F1アブダビGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは2位、カルロス・サインツは4位でフィニッシュした。ルクレールは困難な1回ストップを成功させて、セルジオ・ペレス(レッドブル)の前でフィニッシュ、ドライバーズ選手権2位争いを制した。フェラーリはコンストラクターズ選手権でメルセデスの追撃をふりきって、2位を守り切った。
フェラーリは、「シャルルはレース序盤、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスの後ろの3番手を余裕を持って維持することができたため、タイヤマネジメントに集中できた」とレースを振り返った。
「カルロスはスタートでポジションを落とし、ルイス・ハミルトンと戦わなければならなかったことで、ミディアムタイヤを酷使してしまった。ルクレールのタイヤは予想よりもデグラデーションが低く、ペレスは早い段階でピットストップを行った。チームは1回ストップで行くことを決め、ペレスは後方からルクレールを追わなければならなくなった」
「カルロスは、大多数のドライバーが選んだ2回ストップで走り、ミディアムからハード、ハードと交換し、プッシュし続けた。レース後半にカルロスはポジションを上げることができ、表彰台まであと一歩のところに迫った」
「シャルルはハードタイヤを労わりつつ、一貫したペースを保ち、ペレスの前の位置を維持。ペレスはオーバーテイクをしかけられるほどシャルルに近づくことはできなかった」
■シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=2位
3番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード
2022年F1ドライバーズ選手権2位(308ポイント)
いいレースだった。ライバルを倒せるだけの純粋なペースがなかったので、重要な瞬間に彼らにプレッシャーをかけるようにして、それがうまくいった。完璧な形でレースを実行できたよ。
浮き沈みの大きいシーズンだった。でも昨年までの位置を考えれば、大きなステップを踏み出せたと思うので、この進歩に満足していいだろう。
ファクトリーのメンバー、サーキットの現場に来ているメンバー全員に、ハードワークに取り組み、献身的に仕事に当たってくれたことを感謝したい。
コンストラクターズ選手権2位獲得には大きな意味がある。ここで立ち止まるつもりはない。来年はタイトルを獲得するという目標に向けて、冬の間、努力を続け、できる限りプッシュし続けていく必要がある。
(レース後の会見で語り)今日は計画をまさに完璧に実行することができた。レッドブルほどのペースはなかったから、最初からチェコをプッシュして、違うことをやるように仕向けることを目指していた。それを完璧に成功させたんだ。さらに、タイヤマネジメントをとてもうまくやり、1回ストップを機能させた。それによって2位を手にすることができたんだ。
(元々1回ストップの予定だったのか、ペレスとは反対のことをやろうとしたのかと聞かれ)元々1回ストップでいく予定だった。そして、相手には2回ストップで走らせようとして、それに成功したんだ。
■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
決勝=4位
4番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード
2022年F1ドライバーズ選手権5位(246ポイント)
堅実なレースだった。スタートはクリーンではなかったが、ターン6でメルセデスをうまくオーバーテイクすることができた。でも残念ながらルイスの後ろでタイムをロスし、タイヤも傷めてしまい、その後は2回ストップ戦略を成功させることに集中することになった。
強力なパフォーマンスを発揮し、素晴らしいチームワークによって、シャルルがドライバーズ選手権で2位、フェラーリがコンストラクターズ選手権で2位を獲得することができた。まさに今週末の目標を達成できた。
楽なシーズンではなかった。僕は特に前半に苦労したけれど、ペースを取り戻すことができ、後半戦ではマシンの感触がはるかに良くなった。シーズンを終えたばかりだが、すでに冬の作業に気持ちを集中させ、モチベーションを高めている。来年が今から楽しみだ。
とてつもない努力を注ぎ、献身的に作業に当たってくれたチームメンバー全員に感謝したい。熱心に応援してくれたティフォシにももちろん感謝している。さあ、次は2023年だ。フォルツァ、フェラーリ!