ルクレール、F1アブダビGPではビノットの将来に関する噂に悩まされたと明かす「外部からのプレッシャーが多かった」

 フェラーリのシャルル・ルクレールは、マッティア・ビノットのチーム代表としての将来に関する噂が渦巻いていたため、アブダビでの2022年最終戦に集中するのが困難だったことを認めている。

 イタリアのメディアは、フェラーリのシーズンが多くのミスや災難、技術トラブルなどに満ちた不本意なものになった責任を取って、ビノットが辞任するものと報じてきた。当時フェラーリはその憶測を否定したが、金曜日にビノットがフェラーリのジョン・エルカーン会長に辞意を伝えたことが明らかになった。

TSUTAYAで『auto sport』1月号を購入し限定特典をゲットしよう。特製ファイルプレゼント

 11月29日、モータースポーツ専門誌の『auto sport(オートスポーツ No.1579)』2023年1月号が発売開始となった。ご存知とおり、オートスポーツはこの2022年より月刊誌に生まれ変わった。この“月間化リニューアル”を記念し、29日(火)より一部対象店舗で先着特典企画が実施されている。

 同企画は対象店舗となっている全国のTSUTAYAで『auto sport 2023年1月号』を購入すると、先着で特製クリアファイルがプレゼントされるもの。賞品のクリアファイルはA5サイズで、レース観戦のチケットなどが入る便利な大きさとなっている。先着プレゼント企画を実施している対象店舗は、下記URLから確認して欲しい。

「リカルドはレッドブルF1にもっと長く留まった方がよかった」とフェルスタッペン。代表もタイミングの悪さを指摘

 マックス・フェルスタッペンは、元チームメイトのダニエル・リカルドについて、2018年末にレッドブルを去るべきではなかったと述べている。

 レッドブルを去ってルノーへ移籍するというリカルドの決断は、当時のF1パドックの全員に衝撃を与えた。またその後、新型コロナウイルスの影響で2020年シーズンの開幕が遅れる前から、リカルドがルノーを離れて2021年のマクラーレン移籍を決めたこともさらなる驚きだった。

フェラーリF1代表ビノットの離脱を望んだ本社上層部。強硬な態度でチーム内の信頼を失う

 フェラーリF1チーム代表のマッティア・ビノットが2022年末で辞任し、チームを離れることが、11月29日に正式に発表された。ビノットの離脱は、今年のサマーブレイクのころにはすでに避けられない状況だった。シャルル・ルクレールをはじめとするチームの主要メンバーとの間の溝が深まり、修復不可能になっていたのだ。

チームメイトと良好な関係を築いてきたノリス。親友リカルドの離脱で「さみしく感じるのは当然」と明かす

 ランド・ノリスは、マクラーレンF1の元チームメイトでF1の「エンターテイナー」と呼ばれるダニエル・リカルドとは、この2年間で良好な関係を築いてきており、チームからリカルドの笑顔が去るのはさみしく思うと認めた。

 リカルドとマクラーレンの契約は、リカルドの成績が上向かなかったこともあり、予定よりも早期に終了となった。リカルドのマクラーレンでの2年間は、成績の面では物足りなかったが、コース内外でチームメイトと良好な関係を結ぶという成果を上げた。

【全ドライバー独自採点/F1第22戦】完璧なパフォーマンスの2022年トップ2。最後まで王者らしい走りを見せたベッテル

 長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、全20人のドライバーのグランプリウイークエンドの戦いを詳細にチェック、独自の視点でそれぞれを10段階で評価する。今回はアブダビGPでの戦いぶりを振り返る。

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■評価 10/10:完璧なパフォーマンスでシーズンを締めくくったフェルスタッペンとルクレール

マックス・フェルスタッペン(レッドブル):予選1番手/決勝1位
シャルル・ルクレール(フェラーリ):予選3番手/決勝2位

マーク・ウエーバー、ハースF1のヒュルケンベルグ起用に驚き「下位カテゴリーの人材不足が悪い形で現れているのかも」

 元F1ドライバーのマーク・ウエーバーは、2023年にハースF1チームのドライバーとしてニコ・ヒュルケンベルグがグリッドに復帰することになったのは、F1の下位カテゴリーの人材不足が浮き彫りになった結果でしかないと考えている。

 ヒュルケンベルグは2022年シーズンの最初の2レースでアストンマーティンのセバスチャン・ベッテルの代役を務めたが、2023年シーズンはハースF1チームのドライバーとしてフル参戦する。F1フル参戦は2019年シーズンにルノーのドライバーとしてレースをして以来のことだ。

F1カメラマンの熱田護氏が写真展を開催。わずかな差が大きな差を生む0.2秒の世界を魅せる

 F1をはじめ、国内外のモータースポーツや市販車の撮影を専門とするカメラマンの熱田護氏が、2年ぶりに写真展を開催する。東京都江東区で開かれる写真展のタイトルは『0.2sec』だ。

 三重県鈴鹿市出身の熱田氏は、1987年の日本GPで初めてF1の撮影を行い、その後1991年のF1取材を経て翌92年以降はほぼすべてのグランプリを取材。F1取材回数は2022年末時点で557戦を数える。

フェラーリF1、チーム代表を務めるマッティア・ビノットの辞任を発表。後任は2023年に決定へ

 11月29日、スクーデリア・フェラーリは、チーム代表を務めるマッティア・ビノットの辞表を受理し、ビノットが12月31日をもってチーム代表の座を離れることを発表した。

 ビノットは、2019年からフェラーリのチーム代表を務めている。今年はF1に新しい技術レギュレーションが導入され、フェラーリは競争力のあるマシンを作り上げた。シーズン序盤はライバルを圧倒するパフォーマンスを見せていたフェラーリだが、次第に戦略のミスなどが増え始め、最終的にコンストラクターズ選手権のタイトルを逃した。またシャルル・ルクレールも、ドライバーズ選手権においてマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に大敗する結果に終わった。

1964年創刊の『オートスポーツ』が全冊復刻。最大95%オフの年間セットが日替わり特価で発売

 三栄は11月29日、モータースポーツ専門誌『auto sport(オートスポーツ)』の全冊復刻を記念した“日替わりセール”を同日より、ASB電子雑誌書店(https://www.as-books.jp/)で実施すると発表した。

 本誌は国内でもっとも歴史ある自動車レース専門誌だ。創刊された1964年は日本のレース黎明期。以降60年近くにわたってモータースポーツを追い、レポートを続けてきた。バックナンバーは2022年11月末時点で1579号を数え、現在も国内外のレース速報と分析記事を独自の視点で掘り下げ、美しい写真とともに掲載している。