ピエール・ガスリーは、11月22日にヤス・マリーナ・サーキットで行われたF1アブダビテストでのアルピーヌF1デビューを存分に満喫し、チームの「印象強い」2022年型マシン『A522』で走行した後、「素晴らしい気分」で1日を締めくくった。
ガスリーのアルピーヌでの公式デビューは、フェラーリの3名に続く4番手のタイムを出したことで注目された。ヤス・マリーナ・サーキットおなじみの照明がコースを照らすなか、ガスリーは1分25秒689をマークし、1分25秒245というトップタイムを記録したカルロス・サインツ(フェラーリ)にわずか0.444秒差でアブダビテストを終えた。
またガスリーは、アブダビテストの1日を通じてヤス・マリーナのコースを130周走行し、この日3番目に多い周回数を記録している。
「初めてA522をドライブするのは素晴らしい感触だったと言わずにはいられない。印象強いマシンだ」とガスリーは熱心に語った。
「今日の僕の目標は、新しい環境に慣れることがすべてだった。エンジニアと緊密に作業を行い、主に走行中のマシンのことを学び、その特性を理解することだった」
「僕たちは計画どおりに多くの周回することができた。チームに完全に溶け込むことができ、すでにとても興奮しているよ。ビリー(フランスのパワーユニットファクトリー)とエンストン(イギリスのチームファクトリー)のみんなを訪問するのを楽しみにしている。2023年シーズンに向けてエステバン(・オコン)と一緒に目指す目標に向けて作業をする前に、このテストの報告をするんだ」
アルピーヌのスポーティングディレクターを務めるアラン・パーメインは、2023年のプレシーズンテストの日数が限られていることから、このアブダビテストの重要性を強調した。
「今日初めてピエールに走行させることができたことは素晴らしいことだった。2023年シーズンにすぐパフォーマンスを発揮できるように、早いうちにスピードを出すことが彼にとって非常に重要だった」とパーメインは語った。
「来シーズンのプレシーズンテストは3日間しかないので、新たなドライバーが行うべき、小さいながらも重要なタスクをいくつか完了することに、今日のテストは特に役に立つ」
「ピエールの1日は主に習熟のための作業と、我々のマシンとシステムに慣れること。また、ピレリの2023年型タイヤをさらに理解することで成り立っていた」
「ピエールがトップレベルのドライバーであることは分かっている。彼は今日とても素晴らしい仕事をしてチームに溶け込んだ」
アルピーヌとピレリの作業は、111周を走行して1分26秒297というタイムを記録し11番手となったジュニアドライバーのジャック・ドゥーハンが完了させた。
ドゥーハンは、通常60分間で行われるグランプリでのフリー走行セッションとは違い、丸1日の走行経験を積めたことに特に満足していた。
「今日もF1マシンをドライブできたのは素晴らしい経験だった。この機会を与えてくれたアルピーヌに心から感謝している」とドゥーハンはコメントした。
「忙しい1日だった。多くの周回をこなし、たくさんの新しいことをに取り組んだんだ。作業の進み具合にはかなり満足しているよ」
「先週末(アブダビGP)のフリー走行1回目は1時間だけだったから、丸1日走行できるのは本当に有益なことだ。よりプレッシャーが少ない環境で、多くのことをやり遂げることができるからね」